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棄霊島〈下〉 (文春文庫)
 
 

棄霊島〈下〉 (文春文庫) [文庫]

内田 康夫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

光彦は、長崎・軍艦島の生まれである教師の篠原雅子とともに、御前崎で元刑事の後口が殺された事件を探るうち、島で不審死した神主が、「大切なもの」を娘に託したことを知る。三十年前の夜、島では何が起こったのか…。そして、誰もが口をつぐむ過去の真相とは?光彦の前に、最大の「巨悪」が姿を現す。自作解説付き。

内容(「MARC」データベースより)

複雑に絡まる謎、重なる事件。近代社会の負の記憶を探り、尋ね歩き、心を沿わせる浅見の目に映った、哀しい真相とは。真実の名のもとに罪をあばき、残る苦しさ。浅見光彦、新たなる旅へ。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 367ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/11/10)
  • ISBN-10: 4167666138
  • ISBN-13: 978-4167666132
  • 発売日: 2009/11/10
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 99,270位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 海援隊 VINE™ メンバー
形式:単行本
浅見光彦100事件目の節目の作品とのことである。かつて炭坑の島として栄えていたものの、今は炭坑の閉鎖とともに廃墟となっている長崎の軍艦島を舞台にしたストーリーである。僕もかつて軍艦島の写真を何かの雑誌で見た際に、その異様な光景に圧倒された覚えがあるが、一度は日本の中でも最先端をいっていただろう街がゴーストタウン化して朽ち果ててしまっている現状は、何とも言えないはかなさを感じる。その軍艦島にスポットを当てているのは、なかなか斬新な着眼である。しかし、ストーリー自体は、今回はわりと最初の方から犯人らしき人物が分かってしまうので、どちらかというと経済成長の間の日本の闇の部分の記述や長崎を中心とした各地の旅情の記述が中心となっており、どうも上下巻にしてしまうと中だるみしてしまっている感は否めない。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
正義とは? 2006/5/24
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー
形式:単行本
著者が本書上下巻で描きたかった事を代弁すると「正義とは国、宗教、時代などにより変化する」という事だと思う。今回の事件の根元は戦中戦後の激動の時期にまで遡る。特に朝鮮との関係において極めてデリケートな部分までが描かれている。戦中戦後の事ではなく、ごく最近起きたある殺人事件の動機が、戦後のどさくさの時期の出来事が端を発している。本書では、その前提の上で、文部科学大臣と首相とのやりとりまで生々しく描かれている。半分はフィクションであるが半分はフィクションではない。

著者は北朝鮮による日本人拉致問題に対する、極めて言いにくい事をズバズバと述べている。ここでも、どこまでが正義でどこまでがそうではないのかを鮮明にしようとしている。浅見光彦はフィクションである部分の、この現代の殺人事件の全貌を突き止めた。しかし彼はこれまでの様に、警察にその内容を伝えずに封印してしまう。何も言わない事や知らないふりをする事が最大の想い遣りであり、それも一つの正義の有り様だと判断するのだ。

本書の読後感は決して爽やかではない。否、爽やかであってはならない。現在進行形の非正義が厳然と存在するのだから。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 出生がらみの筋立てはアガサクリスティーを思い起こさせます。しかし、こうして日本語で書かれた作品を読んでみると、盛り上がりに欠けるということでしょうか。光彦が「ああでもない、こうでもない」という独り言が多く、それが単調さの理由のひとつです。いつまでも60才くらいの婦人が武道に優れた元刑事をナイフで殺害したと想定し続けているところは、どんなものかと思います。

 
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