元々新田次郎の小説は大好きで色々読んできましたが、先日本屋の店頭で復刊としてこの文庫が出ていたので
、早速買って読みました。
短編が9編収載されています。
表題の作品は戦国時代の話で内容も普通ですが、2−8作は江戸時代の科学にスポットを当てている秀逸な作品群で、あっと言う間に読んでしまいました。
江戸時代の科学、特に数学のことなどあまり考えたことがなかったのですが、日本にはそういう素地があったから江戸時代末期から明治にかけて植民地にならずに済んだのかな、とすら思えてきます。
最後の「隠密海を渡る」は科学とは関係ないですが、いわゆる江戸時代の遠島流しもので面白いです。
この様な本が埋もれるのは本当にもったいないので、興味のある人は是非読んでみてください。