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26 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
関西弁で語りつくしたホンネの放談集は、本質論をズバリ語ってめちゃ面白い!,
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レビュー対象商品: 梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ) (新書)
今年、残念なことに、知的世界の巨星がまた一つ墜ちた。老衰のために90歳で亡くなった梅棹忠夫である。この本は、戦後日本の「思想」をリードした知的巨人の、死の直前まで語り通した回顧録である。 関西弁で語りつくしたホンネの放談は、しかしながら本質論をズバリ語って尽きることがない。時代の証言者として、昔の話をする際のライブ感が実にすばらしい。目の前でその光景が見えるようだ。 学者としての業績として残された梅棹忠夫の著作集は実に23巻にも及ぶものだが、その人生はまた、挫折とその克服によってまっとうされたものであることも語られる。山歩きにのめり込んで授業に出なかったために放校された三高時代から始まって、日本隊が初登頂を実現したマナスル登頂計画の前にして肺結核で二年間療養、学者としては致命的な両目の失明、と挫折につぐ挫折も経験している。 しかし、「困難は克服するためにある」という精神力がそれらを乗り越えさせてきた。このように、人生論としても実に骨太で、まさに知恵のかたまりの一冊にもなっている。 梅棹忠夫というと『知的生産の技術』という連想しか思い浮かばない人も、『文明の生態史観』や『情報産業論』など主要著作を読んできた人も、梅棹忠夫については何も知らない人も、この本はぜひ読むべきだと強く薦めたい。番外編であるこの本は、すぐれた「梅棹忠夫による梅棹忠夫入門」になっている。 こういう本が、日本経済新聞社から出たということの意味は実に大きい。もちろん、対象とされたビジネスパーソンだけでなく、広く一般に読まれて欲しい本である。ホンネをいうと、ぜひ本という形ではなく、ライブで見たかった対談だ。 「こんなおもろい本はないで!」といっておこう。読めば絶対に元気になることを保証します。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
痛快な自伝!!,
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レビュー対象商品: 梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ) (新書)
読んでいて本当に楽しい.日本のアカデミズムと言うべきか,インテリ,知識人に対して痛快な迄に本当の事を突き付ける様な語りは,日本の学問の世界が,延いては大学や大学院,研究と言ったものが軽んじられる,進化しないと言う事の本質をもしかしたら言い当てているのではと感じられます. ですから,内容はまるで真実を白日に曝すが如くと言う風に感じられるのですが,此の対談,聴き取り形式で,柔和な関西弁で語られている為か,其れに留まらず何処か優しく諭している風が窺えるのも復た良い感じですね. 各章のタイトルになっている「文章は誰が読んでもわかるように書く」,「情報は分類せずに配列せよ」,「できない人間ほど権威をかざす」は其のタイトルも言い当てていますが内容も納得モノです.否,此等の章に限らずマルっと一冊納得モンです. 梅棹忠夫氏,本人の語りによる痛快な自伝です.
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
権威への反抗・オリジナリティ重視の裏側にある圧倒的な勉強量,
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レビュー対象商品: 梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ) (新書)
出張先の本屋で買いました。新書版で活字も大きいので、あっという間に読み終わります。でも中身はすこぶる濃いです。他の方も書いているので、特に付け加えることもないのですが、梅棹氏の学問観や行動原理のエッセンスが関西弁でずけずけ語られていて、面白いし、本当にためになります。論調として、既存の権威に寄りかかるな、自分自身の着想や観察を重視せよ、ということが述べられていますが、その裏側には、「それに関連する本は先に全部読んでいる」「海外でフィールドワークをするなら、現地の言葉を学んでおくのは当たり前」といった、圧倒的な勉強量や下準備があってのことと気付かされます。「学位・博士号は学者の運転免許」という発言にも、それは表れています。 また、アジア・ヨーロッパを広く調査してきた人の発言として、「中国はウソの社会、表面を繕った社会」「ヒンドゥー(インド)は人間性の一番いやなところ、おそろしいところを見せる社会」というのがありますが、これはネット上で中国や韓国の悪口を無責任に吐いているプチ・ナショナリストなどとは全然違っていて、世界を見るときには日本のちっぽけな道徳観に縛られるな、人間の心の奥にある巨大な悪の存在を知っておくべき、という警鐘とも読み取れます。 グローバル経済への適応を余儀なくされているビジネスマン諸氏にも、「語学の習得くらいでグダグダ言うな!問題はその先にあるんや!」と叱られているようでもあり(笑)、大きな示唆と挑戦意欲を与えてくれる書だと思います。
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