西欧列強に包囲されたかつてない国家危機にどう対処すべきか――。常に時勢の大局に立ち、本筋を見極める晋作には明確な志があった。まずは長州藩が軍事力も経済力も他から突出する存在になること。幕府が自ら観念して政権を明け渡すならそれでよし、もし戦いを挑んでくるなら敢然と迎え撃って粉砕する。この志に沿い、晋作はわずか80人の手勢で、自らが属する正義党と藩内で対立していた俗論党を倒す。続いて薩長同盟を結ぶ段取りを整え、海軍総督として数々の奇襲攻撃を仕掛け、ついに幕軍に勝利する。
晋作は支配欲、権勢欲、名誉欲などとは無縁のリーダーだった。晋作を行動に駆り立てたのは、自身の独立、藩の独立、日本の独立という並外れた「独立の気概」であり、そんな晋作を民衆も支持し、時代も味方した。政治の現場を経験した著者が、「時代が必要とした」高杉晋作の新たな人物像に迫っている。
(日経ビジネス 2001/05/21 Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
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読み終わって 2日経ちますが余韻が思いっきり残っています。高杉晋作のさわやかさ・カッコよさだけが残ります。
晋作は通常、松陰とともに語られたり、書かれたりすることが多いのですがこの本では松陰先生についてほとんどふれられていません。物足りないようにも思えましたが読み進むにつれ松陰先生とは別に輝いて 時代を走り抜けた一人の人間が浮き彫りになってきました。
晋作の切ない心情や押さえきれない情熱が見事に描き出されていると感じました。激動の時代に夭折していった晋作が放出したエネルギーを私は全身で感じました。。。
また、晋作を囲む人々の躍動振りはどうでしょう? 田中さんは小説がはじめてだそうですが、まわりの登場人物の躍動するような描写も素晴らしかったです。
ある時代、ある瞬間に人間がなしえる偉大な仕事。21世紀に生きる私達が遭遇せずに過ぎてしまうだろう眩しい瞬間。そんな瞬間がたった1冊の本で味わえて、体がはじけそうな余韻が残る.....
明治維新に参加できなかったことが重ね重ね残念です。 私は「梅の花咲く」をあなたにお勧めしたいと思います。
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