まず思ったのは設定の嵐。どこまでも出てくる専門用語の多さに、振り回される感じがしました。次に思ったのは、主人公の恋天使(ラブエル)チェリーこと、佐倉恭一の成長ストーリーなのかなと思います。
話の本筋は、人の恋心を盗んで商売とする犯罪組織があり、それを良しとしない刻時機構の恋天使による守護。という形で進みます。
この恋天使とは刻時機構が選定するわけではなく、オペラと呼ばれる恋天使を創るプログラムが女の子が選定するという設定なのですが、どういうわけか男の子の主人公を選んじゃったわけでまぁそのあたりはお約束というところでしょうか(笑)
なにはともあれ、チェリーと呼ばれる恋天使に変身した主人公は見た目だけではなく性格も正反対!いっそ気持ちがいいくらい爽快にポジティブ思考です。時としてそれは人の心を優しく抱きしめます。
恋天使は3人そろって使命を果たすというわけなのですが、全体的にチェリーの活躍の場が多いです。これは連載もののようなので他の二人にも目を当てて刮目してほしいものと思います。
意見としては、設定が多い割には割りとご都合主義に無理やり話を回してるところがあるので、外伝や他のキャラクターをメインにしたストーリーを補足していくことで、もっと深く突き詰めた作品に出来るのではないかと思います。
最後にTSものとして読んだ場合ですが、1巻では女の子だから〜〜…って、何かをするようなことは特に無く、あくまで自分は男なんだからと、どうして恋天使になったのかなどと設定に対して憤りを見せることで主人公の心情を深く掘り下げたり、ドラマティックに全体を盛り上げていく使い方をしています。それもで原案としては"男の子なのに魔法少女"らしくて、そうういった設定を生かすようにしているかと思います。
これ以上書くとネタバレになるので興味のある方は一読してみてはいかがかと思います。なかなか味のある作品だと思いますよ。