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桜雨 (集英社文庫)
 
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桜雨 (集英社文庫) [文庫]

坂東 眞砂子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

絵にとりつかれた男と恋にとらわれた女ふたり。燃えあがる女の情念が桜花を炎に変える!戦前の芸術村・池袋モンパルナスを舞台に恋と芸術に殉じた男女のミステリアスな恋愛模様を描き出す。

内容(「BOOK」データベースより)

東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。闇の中を渦巻いて立ちのぼる朱色の炎、火の粉と共に乱舞する桜の花びら、描かれたふたりの女―。絵に魅せられ、その謎を追う彩子の前に、当時を知るひとりの老女が現れる。戦前の芸術村・池袋モンパルナスで生きた放縦な画家・西游と、彼を愛した早夜と美紗江の凄絶な日々。島清恋愛文学賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 集英社 (1998/10/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087488659
  • ISBN-13: 978-4087488654
  • 発売日: 1998/10/20
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 440,241位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 坂東さん=伝奇小説の巨匠、と捉えている私には少々物足りなく、違和感も覚えながら読み続けました。やはりこの人の作品は、メインに伝奇的要素があり、そのスパイスとして愛憎劇が付加されるという形が理想のように思います。単なる愛憎劇だけのお話なら、他にいくらでも作家がいますから。
 戦前と現在とで、登場人物を重複させ、しかも語り手を替えるというのは、おもしろい手法です。ただ戦前の物語の方で、早夜のような、単に負けず嫌いなだけで、人生に大した目標も持たず、目先の快楽だけを求めるような人物を語り手にしなかったら、全く違った雰囲気の物語になるだろうとは思います。また、現代の方の主役の彩子には、早夜のような人生は決して送ってほしくないとも思います。

 私から見て、あまり魅力的な人物は登場しませんでしたが、坂東さんの巧みな構成力で、最後まで緊張感を失うことなく読み切ることができました。
 結末もさすがに「坂東流」です。爽やかな読後感です。彩子の前向きな人生も予感させます。そして多くの読者は、もう一度読み返す必要を覚えるでしょう。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
かつて、同じ美術学校に通っていた早夜と美妙江であるが、早夜は中退してモデルとなり、美妙江は卒業して画家への道を歩み続ける。戦火が激しさを増した頃、二人は一人の画家を同時に愛してしまうことになる。現在、年老いた早夜と美妙江は、古ぼけたアパートに同居している。一枚の絵の謎を追い求めて、小出版社勤務の彩子(29才)が彼女たちの元を訪れた時、驚愕の事実が判明する。現在と過去を交互に描きながら、最後に事実が判明する瞬間は劇的である。
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By 磯貝
形式:文庫
アトリエ村の家並みや、火の粉と桜が乱舞する日本画とか、凄くリアルに思い浮かべられて、その時代にタイムスリップでもしたように感情移入してしまいました。一緒にいたいのに憎いとか、ここまで来たならとことんまでとか、どろどろ燃える早夜の感情が、まるで読んでいる自分自身の中から湧き上がってくるような感覚に陥って引き込まれました。凄く面白かったです。あの絵が日の目を見て彩子のように魅了される人がいたとしたら、苦しんだ思いも少しは報われるだろうななんて、読後はそんな余韻に浸りました。
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