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桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝 (文春文庫)
 
 

桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝 (文春文庫) [文庫]

長部 日出雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

前作『辻音楽師の唄』に続き、本書では絶頂期から玉川上水心中までの、天才の作品と後半生が活写される。創作活動に夫人が果たした役割、キリスト教の影響、『如是我聞』悪口の背景、井伏鱒二との関係など、同じ津軽の血をもつ著者ならではの眼で明らかにされる、死に到る太宰の心情とは。大仏次郎賞、和辻哲郎文化賞受賞の力作。

内容(「MARC」データベースより)

太宰の創作活動に果たした妻の役割、キリスト教の深い影響、「井伏悪人説」の真相とは…。絶頂期から玉川上水での心中までを描いた太宰治評伝の決定版。幼年期から青春時代を描いた「辻音楽師の唄」の姉妹篇。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 638ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2005/03)
  • ISBN-10: 4167350068
  • ISBN-13: 978-4167350062
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 読み応えのある本だった。読み終わってから「桜桃とキリスト」が何を意味するのか分かった。自殺する前の遺書の下書きのメモにある一節をめぐって、猪瀬直樹の「ピカレスク」では、井伏鱒二に対して否定的に書いているが、ここでは井伏氏に対して、やさしい視点で書いている。それは、著者が実際に井伏氏に会った事があるかないかの違いにもあるのかなとも思ったが、読んでいく上で、ほっとした気持ちにもなる。
 三鷹の仕事部屋で執筆に専念しながらも、3人の女性、友人、他の小説家との緊張関係やいざこざに翻弄され、苦悩する太宰治の姿が目に見えるようだ。

太宰治を読むことは、青春時代の通過儀礼と思っていたが、あの文体や、他に例を見ない筋の面白さなど、太宰治が稀有の小説の天才であることを、改めて知った。「結局彼は、3人の女性にそれぞれが望むものを与えた」というくだりや、「神の愛を実感できない信仰は、太宰にとっては自分を責めるものであった」という指摘も、納得が出来た。

 若い頃、太宰治に夢中になった一人として、このような本を読めたことは、自分を総括する意味でも有意義だった。

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13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
太宰といえば奥野健男か猪瀬直樹だが、実はこれが最高の太宰論・伝なのである。
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