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桃山ビート・トライブ (集英社文庫)
 
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桃山ビート・トライブ (集英社文庫) [文庫]

天野 純希
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第20回(2007年) 小説すばる新人賞受賞

内容紹介

安土桃山時代。朝鮮出兵の本営で催された能興行で、見事な舞を見せたちほは、秀吉から喝采を受ける。
同じ頃、都の芸能の中心地である五條河原で、天下一の三味線弾きを目指す藤次郎は、出雲のお国一座の笛役者・小平太と出会う。
自由な一座を作ろうと座員探しを始めた二人は、元奴隷の黒人・弥介、ちほを仲間に加え、四人で一座を結成、諸国巡業へ。再び都に戻り、ちほの踊りと型破りな演奏、反体制的な言動で評判を集める。
一方、民衆の支配強化をもくろむ石田三成は、河原芸人たちに圧力を加え、藤次郎の一座も河原を追われるが、かねてから一座に興味を抱いていた秀次の庇護を受ける。
しかし、やがて秀次は失脚、秀次の妻子30余名の処刑が三条河原で行われる。
秀吉の残虐性を告発するかのように舞うちほ、藤次郎たちの演奏に触発された群集が暴徒と化し、刑場は大混乱に。
一座は、三成が放った豊臣の軍勢に追い詰められるが・・・。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 368ページ
  • 出版社: 集英社 (2010/9/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087466140
  • ISBN-13: 978-4087466140
  • 発売日: 2010/9/17
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 271,840位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 織田信長が召抱えていた黒人・弥助、三味線を盗んだ藤次郎、笛師の小平太、そして踊りの天才・ちほ。
 この四人が出会い、ゲリラライブを行い、後には一座を組んで五條河原で人気を博す。
 戦乱の時代から秀吉の天下統一を経て、次第に何でもありの世界から、管理された窮屈な時代への
過渡期に咲いた破天荒なセッション。
 速いテンポのアフリカンビートと三味線、横笛のトリオに、ちほのダンスが観客を魅了する。
 う〜ん、映像で観てみたい。

 強いて言えば、視線の転換の際の処理や文章のあまさが新人らしいところだが、傾き者や新興の
商人たちなど、時代の雰囲気を生き生きと描写していて心地よい。
 次作が楽しみな作家が登場した。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 宮藤官九郎で映画化されてもおかしない内容で、イキがよくて新しい時代劇なんですが、ロックって本来、反体制に反商業主義だったよね?と思わせる温故知新な側面もかなりあっていいです。歴史的なことはよくわかりませんが、戦国自衛隊的なことにしてないのも憎い。

 ただ、他のレビューにもある通り、文章がこなれているとは言いがたく、ナラティブはもっと工夫する必要があるし編集者が新人作家をきちんと推敲を重ねる意味でリードすべきだったと思うのであえて星は4つ。発想や登場人物の設定や躍動感は星10でも足りないくらいですが。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ロックだ 2008/8/11
By 香桑 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
断然、文章から聴こえてくる音楽はロックだ。客受けを計算しつくしたポップスではなく、時代に挑戦するロック。
安土桃山時代。豊臣秀吉の晩年も近づく頃を舞台にしているが、奇想天外な設定を活かしつつ、時代小説めかない現代的な言葉遣いで描かれているところが読みやすい。
文化や風俗の面では時代的な背景が書き込まれており、史実ではないことは了解できるが、本当にこんなことがあったかも、ありえたかも、あったら面白いかも、と思わせられる。
そのあたりのバランス感覚、なめらかな語り口といい、これがデビュー作かと舌を巻いた。

なにより、悲劇は出てくるのだけれども、悲劇に終わらぬ底抜けの明るさ、やむにやまれぬ熱気と活気、若々しさとと力強さを秘めているのだ。
人の持つ力を信じる。音楽の持つ力を信じる。まだまだ捨てたものじゃない。
痛快で、遊び心がたっぷりで、ノリがいい。理屈じゃなく、面白かった。
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