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桃夭記 (中公文庫)
 
 

桃夭記 (中公文庫) [文庫]

井上 祐美子
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

屋敷に怪をなすのは、桃の木?
桃の木霊・虎の精霊、この世ならぬものが妖しく煌く中国伝奇小説集

博陵郡王・崔玄暉(さいげんき)の屋敷で続く怪異。怪しげな道士は、樹齢300年になる桃の木がたたりをなすと言い、呪法を施そうとする。食客の1人と名乗る青年は自分こそが怪異を鎮めてみせると、式神を駆使して魔物を成敗、隠された計略をも粉砕するが……。表題作「桃夭記」ほか華麗なる中国傑作伝奇小説4編を収録。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

博陵郡王の屋敷で怪異が頻発する。桃の木のたたりと断じる道士の騙りを見破り、眠りから醒めなくなった娘を救うのは、式神を操る青年・陶周明。はたして彼の正体は?(表題作)他に、孤独な少年帝に忠誠をつくす虎、竜王の甕が見せる夢幻、墨に命を賭けた名匠を描いた、心ゆさぶる幻想的な珠玉の短篇を収録。中国傑作小説集。

登録情報

  • 文庫: 285ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2008/3/23)
  • ISBN-10: 4122050057
  • ISBN-13: 978-4122050051
  • 発売日: 2008/3/23
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 641,664位 (本のベストセラーを見る)
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妖の話 2011/5/19
形式:文庫
中国を舞台にしたファンタジー系の短編が四話はいっています。
まずは桃の巨木を舞台にした話でした。
呪い師や式神みたいなのが出てきて面白かった。
虎の話は宮廷のどろどろした権力闘争を背景にして、人間の醜い部分を抉り出している。
そして不思議な甕の見せる幻影の話は、それ自体が迷宮のような屋敷の描写とあいまって引き込まれます。
最後の墨匠の話は妖が出てこないせいか登場人物がどれも魅力ないしいまいちだった。
基本的に設定がしっかりしているし描写が丁寧なので世界が目に浮かぶようだった。
次は長編も読んでみたい作家だったね。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 嫦娥 トップ1000レビュアー
形式:文庫
短編としての出来は良いのだと思います。

タイトルの桃夭記をはじめ、壷中夢あり、虎嘯あり、何処かで聞いたことのある昔話のエッセンスも、彼女の手にかかれば艶が違います。逆に目新しかったのは墨匠伝だけという言い方もできますが。4篇だけなのですが、粒は本当に揃っていると思います。面白いとは思うのですが、著者の長編を愛読するものから見ると、「勿体無いなぁ」が正直なところ。

1篇を1冊分の長さにして書かれたなら、ここはもっと焦らされただろうし、あそこでネタバレにしなかっただろうし、と長編であれば味わえた著者独特の面白さを取り上げられた感があります。

一番セツナイのは、登場人物に感情移入できるほど「ヒト」が描かれていないことでしょうか?面白いとは思います。が、上手く云えませんが活字以上の情報がない、物語から立ち上がってくる「ヒト」が見えない、読む側としてはそんな不完全燃焼な感の残る作品群でもあります。

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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 嫦娥 トップ1000レビュアー
形式:文庫
短編としての出来は良いのだと思います。

タイトルの桃夭記をはじめ、壷中夢あり、虎嘯あり、何処かで聞いたことのある昔話のエッセンスも、彼女の手にかかれば艶が違います。逆に目新しかったのは墨匠伝だけという言い方もできますが。4篇だけなのですが、粒は本当に揃っていると思います。面白いとは思うのですが、著者の長編を愛読するものから見ると、「勿体無いなぁ」が正直なところ。

1篇を1冊分の長さにして書かれたなら、ここはもっと焦らされたどろうし、あそこでネタバレにしなかっただろうし、と長編であれば味わえた著者独特の面白さを取り上げられた感があります。

一番セツナイのは、登場人物に感情移入できるほど「ヒト」が描かれていないことでしょうか?面白いとは思います。が、上手く云えませんが活字以上の情報がない、物語から立ち上がってくる「ヒト」が見えない、読む側としてはそんな不完全燃焼な感の残る作品群でもあります。

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