文枝さんといえばたちきれ、というくらい有名な演目で、どのCDにもはいっていますし、テレビ放送でも演じられたことが多いです。
こんなこというと叱られてしまうかもしれませんが、ちょっともういいかな、という気さえしてしまうのです。こういう話はあんまり何度もきかされると
良さがすり減ってしまうのではないでしょうか。(文枝さんはやさしくてたちきれの依頼がくると断わったりしなかったのでしょうが…)
このCDはじっくり演じたスタジオ録音で、お囃子もふくめた、文枝さんの「たちきれ線香」の完成型だと思います。
「たばこの火」は、ふらりとあらわれたいちげんのお客が、店にさんざんお金の立替を頼み、それを思いっきり散財するのですが、その人が実は…
というお話です。
このお話は上方のお話かと思ったらけっこう江戸落語のひともやっていて、いろんな人のいろんな演じ方があるようです。
謎のお客のお金のばらまきかたがものすごくて、やりようによっては下品な嫌味がでてしまうお話ですが、このCDで聞くと、「ああ、こういう
味を楽しむお話なんだなあ」と納得がいきます。
文枝さん以外の、上方の大御所のかたたちの「たばこの火」のCDはでてないのでしょうか。検索してもみつからないのが残念です。