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格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢 (ソフトバンク新書)
 
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格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢 (ソフトバンク新書) [新書]

中野 雅至
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢 (ソフトバンク新書) + 格差社会―何が問題なのか (岩波新書)
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商品の説明

内容紹介

本書の構成について。
第1章では格差社会の現状を説明。本当に格差が拡大しているのかどうかを確認する。
第2章では小泉政権と格差拡大の関連を考える。小泉政権は本当に格差を拡大させたのだろうか。小泉政権の政策や過去の自民党政権との違いから、小泉政権と格差拡大の関連性を探る。
第3章では「国民が格差拡大を容認できなくなるXデーの条件」を探る。どういう条件が重なった時「格差を埋めろ!」という声が強くなるのだろうか。鍵を握るのは富裕層・貧困層・政府のパフォーマンス。
第4章では、格差縮小を求める声が強くなった場合、政府は大小どちらの政府路線をとることになるのかを予測する。
第5章では、小さな政府路線を維持しながら格差を拡大・固定させないためにどのような政策が今後強化されるのかを予測する。
最後に、本書が扱う「格差」は「所得格差」もしくは「賃金格差」という「金銭面での格差」となる。「医者の子弟は医者」「東大卒の子弟は東大」というように職業・学歴の格差及びその固定化ではない。格差を見る際には「職業威信」「学歴威信」「金銭(所得)」の三つを扱うことが多いが、本書はあくまで金銭面での格差を扱う。

内容(「BOOK」データベースより)

「格差」は政策によって生み出された人工的なもの(=政災)か、それともグローバリズムに身を任せた自然な結果(=天災)か。今後、格差社会が深刻化するにつれ、犯人探しが大きな論点になってくる。格差が容認される社会から一転、多くの国民が格差に憤りを感じる日は訪れるのか?異色の元キャリア官僚による近未来社会のシミュレーションで、日本の将来像が浮き彫りになる。

登録情報

  • 新書: 280ページ
  • 出版社: ソフトバンク クリエイティブ (2006/8/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 479733648X
  • ISBN-13: 978-4797336481
  • 発売日: 2006/8/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書の中で好きな部分は、「落ちこぼれでも社長になれた」という類の発言ほど人を馬鹿にしたものはない、と喝破している部分。逆境をはね返してあるステータスを得るという出世話は人びとの感動と羨望を集めるものだが、馬鹿にしていると言われてみればそのとおりで、そこには(社長に)なれなかった人たちに対する優越意識が存在している。

 著者が言いたいのは、小泉改革によって醸成された「楽して儲ける」という社会風潮に対して働くことの意義を取り戻せ、ということなのだろう。この主張には私も賛成である。「ワークフェア」という言葉も本書ではじめて知った。もともと福祉に手厚かったわけでもなく、かといって徹底された市場主義も持ち合わせない社会にあっては、「働くことを福祉する」ことが格差是正には有効だというのはもっともだといえる。

 ただし、「ワークフェア」自体には賛否両論があるようで、政策としての有効性もはっきりとした評価は出来ていないようだ。日本政府としても政策として取り上げようという様子が感じられないので、慎重に扱ったほうがよさそうである。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:新書
 この著者はかなり用心深くて、あまり単純に議論を展開していない。細かく議論を追うと逆に論点が見えにくくなる書き方をしていると思う。思い切って本書の構成を大雑把に眺めた方が、著者の考えがくっきり見えてくる。

 要するに、格差拡大の実態はある。特に若年層での階層固定化は大問題。で、この傾向は昨日今日に始まった話じゃなく、90年代以降の自民党政権の政策の帰結(小泉は掛け声こそ派手だったが、実質的に従来路線の延長線上に留まった)。

 さて、今後予想される格差是正の要求に対し、どんな現実的対応が可能か?

 ここで私が、著者はやっぱり行政の現場にいた人だなと感心したのは、国民の心理的要因を重視している点。本書副題にもある通り、貧困層に同情の集まりやすい社会的イメージが醸成されるか否か、富裕層が尊敬を集められる行動を取れるか否かが、中間層の政治行動に大きな影響を与える。で、そういう制約もあって、過激な格差是正策は実現しないというのが著者の予想。

 結論。企業や個人の自由な経済活動とグローバリゼーションを前提とした上で、富裕層・上層中間層に今以上の負担を求める。この資金は生活保護や雇用保障ではなく、経済的弱者の自立を促すために用いる。著者はこれを「シュンペーター型ワークフェア国家」と呼ぶが、ま、要するに英米型の自由主義・自助努力国家に自立支援のセーフティーネットを設けた感じ。穏当なご意見でしょう。
このレビューは参考になりましたか?
50 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
まず感じたことは、この著者は、格差社会についてなんとかしたいと思うのであれば、厚生労働省の労働省系キャリア官僚だったのだから、もう一寸現実や現場を知って、役所で汗水たらして頑張って見るべきではなかったのか。大和郡山市役所、厚労省、兵庫県立大学と公務員をサーフィンして得るものが無くなったらさっさと見切って、市民にも、労働者にも、学生にもあまり愛着がないのではないか。また、他人が作ったデータでの分析・意見は評論家的で、役所の審議会の答申以上に他人事風。
内容の要点は以下の通り。
○日本の格差拡大はジニ係数に現れているが、これは高齢者間の格差拡大によるところが多いとの意見もある。
○市場経済主義が勢いを増し格差が広がったのは小泉政権によるものではなく、社会の変化、経済のグローバル化、自民党政権の継続という条件下ではなるべくしてなったもの。
○所得、相続、株式譲渡からの益に対し累進課税率を強め、この収入は弱者が自立するための手助けに使う。このことによって、階層の固定化を避ける。
○生活保護などの給付を甘くするのではなく自立するための支援を強化する。即ち魚を与えるのではなく、魚の取り方を教える。
○そのためには、職業訓練の期間を半年でなく2年以上にして就業できる技術を身につける。

でも、階層の固定化を防いでも、子供にはチャンスが与えられるかもしれないが、その親にはあまり多くのチャンスが与えられるわけでないし、職業訓練も、ある程度以上の年齢になると覚えるのに時間がかかるし覚えたものを思い出し活用するのも上手くないし・・・ここらが格差の縮小が難しいところ。
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買いですが。
本書は、格差社会について主に政策等のハードな面からの分析を試みているのですが、著者のような経歴の持ち主からサブ・タイトルに象徴されるような結論を出されても、もちろ... 続きを読む
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