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格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略
 
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格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略 [単行本]

ポール クルーグマン , Paul Krugman , 三上 義一
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

少数派の代弁者にすぎない共和党が、平等な中流社会を壊して格差社会を築き上げた驚くべき方法とは?世界が注目する経済学者が急遽打ち出したアメリカの病根への処方箋。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クルーグマン,ポール
1953年ニューヨーク州生まれ。イェール大学助教授、マサチューセッツ工科大学教授、スタンフォード大学教授を経て、現在プリンストン大学教授。大統領経済諮問委員会の上級エコノミスト、世界銀行やEC委員会の経済コンサルタントを歴任。40歳以下の最も優れた経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞も受賞し、将来のノーベル賞候補と目されている。ニューヨーク・タイムズに隔週で寄稿しているコラムは辛口で人気が高い

三上 義一
上智大学卒、筑波大学大学院修了(国際関係論)。米タイム誌、ロイター通信社などに勤務し、世界中を取材。アウン・サン・スー・チーやジョージ・ソロスを日本で初めて本格的に紹介する。1990年から2年間コロンビア大学特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 早川書房 (2008/06)
  • ISBN-10: 4152089318
  • ISBN-13: 978-4152089311
  • 発売日: 2008/06
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者による著作。
クルーグマンの著書を読んだことがなかったのでとりあえずこの本から読んでみた。読んでみるとなるほど、この時期にノーベル賞に選ばれる人だと思えた。

タイトルどおり、筆者はアメリカの格差が作られたもので、それは1980年代以降の話としている。また、人種差別と格差経済の関係性のなかで右派ムーブメントの台頭を論じており、興味深い。

私は、大恐慌、ニューディール政策、WW2、ベトナム戦争、新自由主義の台頭、レガノミクスというおおまかな歴史の背景である経済を、ニューディール後は戦費増大で経済が行き詰まり、そこに新自由主義が台頭した、、。と解釈していた。

クルーグマンはこの新自由主義の台頭を説明するのに、経済の変化があってそれに対応すべく政治が動くという固定観念をくつがえしている。
 つまり、先に政治的ムーブメントがあって経済政策を動かし、現在の「格差」という経済状況が「つくられた」と主張している。

大多数の有権者にとり不利な主張をする集団や政策が「政治」のイニシアチブで台頭したということは大きな矛盾を孕んでいる。「政治」が民主主義により運営されている以上、大多数の有権者の不利な政策が通るはずがないのである。
これを見事に説明していることが本書の秀逸な点である。
右派ムーブメントの起源とその戦略の柱である、「白人層の不満・不安」と「共産主義に対する被害妄想」を刺激することがあげられ、その台頭の歴史を詳細に解説している。
また、「民主主義」に関しても選挙制度やマスコミの問題を挙げて、いかに民意が反映されないかを指摘している。

今日の経済学の潮目の変化を象徴する、お薦めの一冊です。

しかし、散々、新自由主義・シカゴ学派を持ち上げておいて、新自由主義経済政策が行き詰まるとこれに批判的な経済学者を評価するノーベル経済学賞ってどうよ。
このレビューは参考になりましたか?
62 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
おもしろく読めました。
中産階級が徐々に形成されたのではなく、数年で一気に作られたというのはちょっと意外な指摘でした。
日本でもアメリカの新保守主義に習って、年金や健康保険の民営化や、制度の分割をしようとしてますが、少子高齢化が進んでいた分と、デフレ不況があったぶん、格差社会の到来がアメリカより一足早く来た感じです。

幾つか欠点があり、本書の価値をいくらか損なっている。
(1)全訳でない。
   訳者は日本の読者になじみがない部分を削ったと言っているが、どうも訳者が理解できない部分を削ったような気がする。
 削った部分に結構割と重要な事柄が書いてありそうな気がしてしょうがない。
(2)翻訳が固すぎる。
   分量から考えても、本書をクルーグマンは一般人向けに平易な言葉で、書いていると思う。
 「ループゴールドバーグ機械と比較した」なんて、めちゃくちゃ固い訳文だが、要するに目覚ましが鳴ったら無駄に複雑な機械がおもりやら磁石やら、ロープ屋らで、ビー玉が転がって、卵を割って、朝食のハムエッグをフライパンで作る、アレだ。
 クルーグマン先生は、そんなに固い口調でものを言ってないと思うぞ
(3)経済について訳者は力不足だと思う。
(4)解説が通り一遍で、経済学から見たクルーグマンの主張の妥当性とか、レーガン以降のアメリカの政治事情の解説がかなりないと日本の読者には分からないと思う。山形浩生氏の翻訳なら、本文の内容が良く理解できる解説がうんと付くと思う。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
格差は重要な社会問題として既に深刻に受け止められている。本書の斬新な点は、格差の原因が技術の進歩やグローバリゼーションではない別なところにあると指摘している点にある。

それにしても、クルーグマンの舌鋒は鋭い。こんなこと書いて大丈夫か?と、読んでいてちょっと心配になるくらい、アメリカ社会の筋金入りの保守層に対して切り込んでいる。人種の問題に関しても遠慮はない。

おそらく、この本を読みながら多くの人が考えたであろうことを、私も考えさせられた。すなわち、
・大恐慌x第二次世界xルーズベルト→中産階級の発展を生んだ政策
・サブプライムローン問題xイラク戦争xオバマ→??どうなる??
である。

一方、本書から整理すると、今のアメリカの格差をもたらした直接的な原因は大きくわけて以下の2つである。
・所得の再配分を弱めた政治(税の累進化軽減、社会福祉プログラム削減等)
・給与の2局化(CEOの高額報酬など)
このうち、後者については、今の景気減退による企業業績の悪化によって急速に批判が高まっているので、今後多少是正される可能性はあるかもしれない。一方、前者についてはどうか。著者が訴える「節度」「道義」は重要な要素だと思うが、ここが今後一番注目されるところだろう。また、この前者については、今の日本の政治にも共通していえることである。

いずれにせよ、社会においてもっとも重要な問題のひとつに対して、読者にいろいろなことを考えさせる、あるいは考えるということを誘発する、という点で良書だと思われる。格差はアメリカだけの問題ではないのだから。

訳者が割愛したという、米国社会の法律・制度、政治事情、風俗の詳細部分についても、私は読んでみたかった。
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最近のカスタマーレビュー
まだ途中読みなんで・・・・
本書は保守派経済政策によって格差は作られたということを訴えている。逆にいえば中間層というものは政策的に作り出すものであるということでもある。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 一兵卒
迫力には欠ける。原書ならまだマシかも?
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「グローバル経済化が経済格差の原因」のように、言われている。
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