アルファベットの記号である格付けはよく目にしても、それを発効する格付け会社については金融に携わる人でもたいてい良く知らない。この本は格付け会社にはどんなのがあって、どのような活動をしているのか、各格付け会社の違いは何か等が良くまとまっていて、格付の方法や格付業界の動向を知るには役に立つ。そもそも格付会社というのはなんの免許もないにもかかわらず勝手に会社を格付けし、またその格付が資本市場で絶大な力を持ち、時には会社を倒産にも追い込めるという存在である。サブプライムでまた格付会社の甘い格付けが問題になり、FRBも金融庁も格付会社の監督を厳しくするといっているが、それによって格付けの精度が増すことはないだろうことがこの本を読むとよくわかる。