●活力ある根を育てる盛り土三層構造の植え付け
一番の特徴は、「盛り土三層構造」という独自の植え付け法。吸水根、成育根、吸肥根という三種の根の分布にあわせて土を三層に分け、最高の保水性(最下層の保水層)と最高の通気性(最上層の盛り土層)を同時に実現しました。この植え付けだけは手間のかかる作業ですが、ここさえしっかりやれば、活力のある根が育ち、シュートが活発に出る、病気になりにくい、よい花が咲くなど、手のかからない元気な木におのずとなっていきます。
●中耕はいらない!有機物マルチの土づくり
冬の重労働である中耕(バラの周りに深い穴を掘って堆肥と肥料を埋める作業)も高原さんはやりません。堆肥は「有機物マルチ」といって、ほとんど掘らずに上から足すだけ。表層の土壌微生物を増やすことで、フカフカの土づくりは実現するのです。
●満月・新月に農薬散布すると効果倍増
農薬散布も最小限で最大の効果を狙います。ポイントは大潮(満月・新月)をねらって殺虫剤を散布すること。満月・新月は害虫がもっとも産卵を活発に行なう時期。ここで浸透性のある農薬をしっかり散布すると、害虫も一網打尽。農薬も、抵抗性ができないようにタイプの異なる農薬を厳しく選んでローテーションを組みます(巻末に最新農薬リストつき)。
以上、ユニークな方法のようにも思えますが、その多くが、植物、土と微生物、農業資材、自然現象をよく研究してきた農家の普遍的技術がもとになっています。本書を読んでいただき、読者の皆さんの工夫が広がり、バラ栽培がさらにおもしろくラクになっていくことを、著者とともに願います。
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