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根をもつこと(上) (岩波文庫)
 
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根をもつこと(上) (岩波文庫) [文庫]

シモーヌ・ヴェイユ , 冨原 眞弓
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

根をもつこと、それは魂のもっとも切実な欲求であり、もっとも無視されてきた欲求である。職業・言語・郷土など複数の根をもつことを人間は必要とする――数世紀にわたる社会的絆の破砕のプロセスを異色の文明観歴史観で辿り、占領下の祖国再建のために起草した私的憲法案。亡命先で34歳の生涯を閉じたヴェイユ渾身の遺著。(全2冊)

内容(「BOOK」データベースより)

根をもつこと、それは魂のもっとも切実な欲求であり、もっとも無視されてきた欲求である。職業・言語・郷土など複数の根をもつことを人間は必要とする―数世紀にわたる社会的絆の破砕のプロセスを異色の文明観歴史観で辿り、ドイツ占領下の祖国再建のために起草した私的憲法案。亡命先で34歳の生涯を閉じたヴェイユ渾身の遺著。

登録情報

  • 文庫: 324ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/2/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4003369025
  • ISBN-13: 978-4003369029
  • 発売日: 2010/2/17
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.9 x 2.1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 276,758位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 大絶画 トップ500レビュアー
形式:文庫
 現代はヴェイユが指摘した1930〜40年代以上に心の「糧」を得ることが難しい時代です。つまりは「根」を失った時代といえるでしょう。
 底が見えたとはいえリーマンショックの尾を引き長引く不況。不況によって相次ぐ倒産・解雇切り。労働者は米を買うこともママならず今年も「年越し村」が各地に設置されることが予想されます。こういった状況で労働者が心の余裕(「糧」)を持ち続けるのは難しいでしょう。
 さてヴェイユは自身も工場労働者として働いた経緯を持ち、世界大恐慌や第二次大戦後の不況を体験しました。その中で彼女は安易な「真理」に身をゆだねてはならないと説いているのだと思います。それは扇動政治家に賛同したり(本書の中でヒトラーやヒトラーに屈したフランス国民が再三批判されています)、名誉や賞賛のために知識をたたき売りすること(近年の雑学ブームやカルトへの警鐘に聞こえます)といってもいいでしょう。
 本作は混迷が続く「現代」だからこそ輝きを増す一冊です。
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