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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
アジア研究者によるアジア核拡散問題に関する高度入門書,
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レビュー対象商品: 核拡散問題とアジア―核抑止論を超えて (単行本)
目次を見て,北朝鮮・イラン・インド・パキスタンといったアジアの核拡散問題の「常連」だけでなく,韓国・中国・ロシアを扱っていたことに関心を持って購入したが,正直言って購入はおススメできない.
理由を端的に述べれば,この本が「アジア研究者」によって書かれたものであるからだ. 注:私は大学院で原子力工学を専攻しており,自身の研究としては核不拡散に関わる政治や国際関係を扱っている者で,どちらかといえば原子力推進側の立場を取っているので,このレビューを読まれる方はその点を念頭において(もしくは差し引いて)読んでいただきたい. 本書の「はじめに」の著者の紹介にて,「必ずしも核問題を専門に研究してきたわけではない」と述べられている通り,核問題に対する理解,特に核兵器と原子力発電に関わる技術的な知見の不足,事実誤認が非常に目についてしまった. 核拡散問題はたしかに政治問題の面が強く,最終的には政治的な意図の分析が重要になってくるのは間違いないのだが,しかしその前提となる技術への理解が不十分なことによって,ある出来事に対する政治的な意図を見誤ってしまうことは往々にして起きる. 日本で核不拡散や核軍縮の問題の研究をされている方は,その多くが国際政治等の社会科学を専門とされているが,それでも原子力工学の専門家とも議論しながら技術的な知見を補うなどの努力をされ,素晴らしい著作をいくつも生み出している. アジア研究者ならではの,広大なアジアにおける多様な核問題を取り扱おうと試みたこと自体は称賛に値するが,もう少し核や原子力の専門家と議論した上で出版していただきたかったように思う.
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