この商品が優れている点は
1.お湯にチロリを浸すだけでよく、素早くお燗ができる。手間がかからない
2.チロリに保温性能があるため、卓上に放置しても、温度の下がり方が緩やか
の2点だと思います。
【前記「1.」について】
・燗のつけ方は、木製のケースに壺状の陶器を入れ、ここに湯を注ぎ、酒を入れたチロリを陶器にはめ込むと、数分でできあがるというもの
・チロリは中に、1合と2合のメモリが線で示されており、適量を注ぐことができる
・陶器の中にも目印となる線が2本引かれていて、この線とチロリに注いだ酒の量のバランスで燗の温度が調節できるようになっている(お湯と酒とのバランスは取説に書いてある)
・二杯目を頂く場合には、陶器内のお湯を捨てて最初から手順をやり直すか、勘を頼りに湯を継ぎ足して使うかの二択となる
【前記「2.」について】
ぬる燗で頂く場合で話しますと、温度変化はチロリを湯に浸してから、徐々に温度上昇を続け、10分経ったくらいをピークにその後、保温性能を発揮しながらも徐々に温度が下がっていく感じです(あくまで個人的な感覚です。温度計で測ってはいません)。ちなみに30分くらい経っても、若干の温かさは残っています。
電気保温等ではないため、温度を一定にキープするのではなく、時間経過とともに曲線を描くように温度変化します。
【外観】
木製のケースが目立ちますが、決して、ガチガチの純和風テイストではなく、むしろモダンな印象を受けます。
洋の中に和を取り入れることをコンセプトとした商品も多い昨今、当商品も和でありながら洋の中で調和してくれます。
チロリが逆にお洒落感を演出しているような。
うちは完全に洋が基調の家ですが、違和感は全くありません。
【若干残念な点】
・卓上でお猪口に酒を注ぐ場合、チロリの外表面に付着した湯が若干落ちる(当たり前ですが)
・使った後、チロリを洗うのは水洗いだけで良いそうですが、水気を取るために布で拭こうとしても、チロリの直径、深さの都合から底まで手が届かず、拭きづらい
・お湯を入れておいた陶器は、使った後にお湯を捨てるだけですが、チロリを差し込むと陶器内が密閉されてしまうので、陶器内の水気が飛ぶまで、チロリと陶器を別々に放置する必要がある(結構かさばりますので、あらかじめ保管場所を確保しておくのがいいと思います)
【その他】
錫製のチロリは酒をまろやかにするそうですが(取説にも書いてある)、私は同じ酒で飲み比べたことはないので、ここでは言及しません。
ただし、取説によりますと「酒をまろやかにする」という点では、日本酒だけでなく、ワインや焼酎に使ってもいいそうです(陶器に氷を入れれば冷酒用としても使えるそうです)。
以上ですが、私なりに他の方におすすめできるかと言うと微妙です。
この商品がなければおいしいお燗が作れない訳ではありませんし、価格的にも是非とは言いづらいですね。
ただ、私個人的には燗酒を楽しむうえで十分満足の商品です。
日本酒好きの方にプレゼントするなら絶好の商品と思います。