利益追求のみにそのレーゾンデートルを持つ「会社」という組織は先天的に病んでおり(これは良い/悪いという問題ではない)、自らが作り出した会社に縛られている我々はその「病」に対して常に意識的でなければならない、というお話。
ここから、お金でお金を得るという株式会社の特殊性に話は広がり、宗教観や金融の起源、さらには共同体の倫理観へと、次々に話題が展開していきます。
だいぶん話が発散しており、原理的な問いかけがなされるだけでその解決は一切図られない、という非常にフラストレーションの溜まる状態に陥るわけですが、まあ要するに、そういう「病」の周辺事項に対して自覚を持つということが最も重要なことらしいので、そのつもりで読みましょう。
そんなに目新しいことが書いてあるわけでもありませんでしたが、非常に読みやすくわかりやすい文章で、ポイントをうまく整理し直した本になっているので、自分の頭を整理するのにはちょうどよいかと思います。