出版社からのコメント
現職の校長・教頭の方々を読者対象としたムックシリーズ、校長・教頭選考の受験者を対象としたムックシリーズを刊行し今年で10年目となりますが、その間、教育改革の進展に伴い、学校管理職を巡る状況は大きく変わりました。また、校長・教頭選考も、地方分権が進行するなか、中央教育審議会の答申や地方分権一括法の成立などを受けて、それぞれの都道府県ごとに、特徴的な選考を行うように移り変わってきています。
東京都を初め、全国校長・教頭選考の代表的な最新問題を網羅し、校長・教頭選考の試験官経験者や、長年、校長・教頭選考の移り変わりをみてきた研究者により、模範解答と具体的な合格対策が示されております。とくに、ここ数年、東京都教育管理職選考においては、毎年、40問の五肢択一式の問題が出題されており、複数年にわたってまとめて解答・解説を掲載する機会を得ないまま、数年が経過しておりました。その間、他の府県においても、択一式の問題や客観テストを出題するところが増えてきており、これらに論文問題を加えて一挙に掲載し、解答・解説を試みたのが本書であると言えます。
校長・教頭選考における出題傾向の変化は、ここ数年特に著しく、東京都のように、択一式の記述問題を出題する都府県のほか、教育全般にわたって詳細な事項について客観テストを出題する府県、長文の事例問題を出題する都府県、長文の資料を出題する都県、本格的な論文問題を出題する都道府県など、バラエティに富んだ選考がなされるようになってきています。
校長・教頭選考を突破するためには、まず相手を知ることから始めなければならないと言えます。すなわち、受験される都道府県の過去問を研究し、出題傾向にあわせて、本年度の出題を予想しながら、選考対策を立てることが必要となります。記述選考においては、過去の問題と全く同じ問題が出題されることはないにしても、同じ趣旨の問題は必ず出題されると言って過言ではないでしょう。さらに、同様の形式の記述問題を出題する都道府県の過去の問題を残らず演習していれば、どこかで出ていた問題が必ず出題されると言ってよいでしょう。こうした意味でも、本書は、問題の種類も数も豊富ですので、校長・教頭選考の最新の実態を具体的に把握し、演習するには最適であると言えます。