作者の小山鹿梨子さんは、ひときわきれいな絵柄でよく知られた絵師さんで、私は「シェリル」からファンになりました。
ところが、その見た目だけにひかれて中を読むと本当にびっくりします。
そこに描かれているのは、同じ別冊フレンドで過去に連載されていた「ライフ」に匹敵する、壊れた学校と子供たちの姿。
ですので、この手のジャンルを読みたくない人にはオススメしません。
ただ、この物語に登場する子供たちや教諭の姿は、マンガ的なデフォルメがあるとはいえ、確実に現実社会の一端を削り取っていると思います。
異常なキャラクターの特定個人に支配される、小さな世界の悲劇。この物語では「赤ヶ瀬小学校4年2組」ですが、中学、高校、そして社会人になる過程で、運が悪ければ誰もがそこに「落ちて」しまう可能性があるのではないでしょうか。
逃げたい、でも逃げられない、だから「支配者」に屈して身の安全をたもつのか。それとも、そこから抜け出すべく、ときには命がけでたたかうのか。
社会のあらゆる場面で、そしてさまざまな規模で起きている普遍のテーマを、この物語は私たちにあらためてなげかけているようです。
絶対的美少女「あいちゃん」のドス黒い支配を、打ちやぶってくれるのは一体誰なのでしょうか?