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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高峰の戦争小説,
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レビュー対象商品: 栄光なき凱旋〈下〉 (文春文庫) (文庫)
第二次大戦下における日系人の苦悩を描く超大作。登場人物は架空だが、起こったことなどは全て事実。著者の調査に感心するとともに、ノンフィクションではなく物語に仕上げることによる圧倒的な説得力とリアリティにただ脱帽。素晴らしい小説だ。戦時中の日系人が受けた差別はなんとなく知っていたが、ここまで詳しく知らなかった。そして私がもっとも衝撃を受けたのは、ヘンリーの章で語られる第四四二連隊の実態である。帯に「地獄を見た」とあったが、ここで語られる内容は全て史実である。戦場のすさまじさ、残酷さの描写は、上巻の解説にもあったとおり、プライベートライアンを超えているのではないか。読書中に神に祈ったのは初めてである。 真保氏といえばホワイトアウトを代表とするエンターテイメント娯楽小説の第一人者である。今でも「面白かった」と思うのはホワイトアウトだが、後々まで心に残るという意味では、断然「栄光なき凱旋」である。おそらくこの本のことは一生忘れない。 最後に、今まで第四四二連隊のことを全く知らなかったことを恥ずかしく思う。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さすが真保裕一!,
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レビュー対象商品: 栄光なき凱旋 下 (単行本)
最初は淡々としていて後半半分位までは読み進みにくいが、最後はやはり読者の期待を裏切らない。環境も境遇も異なるジロー、ヘンリー、マットが、それぞれの思いで運命を背負い、 多くの犠牲を受け容れ、すべてを失っても、最後まで守ったもの。 守る意味は何か。 第2次世界大戦中の日系移民の苦悩を通して、気高さや誇りを持つことの尊さを感じさせられる。 さらに主人公や仲間達、脇を固める人物達まで、それぞれの個性が掘り下げられており、心の痛みも痛切に伝わってくる。 どのキャラも好きにならずにはいられなかった。 アメリカ人として認められたいがための彼等の人生に、どこか物悲しさを覚えるのは、 当時の日本の姿を反映しているためか。 また、戦線での描写は、戦争映画などの画像で捉えるよりもよりリアルに鮮烈に、悲惨な状況を映し出していた。 読後は虚しさなのか、儚さなのか、切なさなのか自分でも解せない感情と清々しい感動に包まれた。 重いテーマも決して陰湿さは残さず、勇気を与えられるような真保作品はやはり最高だ。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画化を強く希望,
By いい湯 (熱海市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 栄光なき凱旋 下 (単行本)
朝日新聞の書評で興味を持ち購入してみました。板ばさみになった日系人の複雑な心境を物の見事に 活写して一気に読了しました。 グローバル化の時代に海外で活躍している 多くの邦人にこの物語を読んでほしいと願います。 さらにこのストーリーは映画化するに値すると 直感しました。それも日本人の監督によるアメリカ 映画として。
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