「…荒山徹、おそろしい子!」
というのが、この「柳生雨月抄」の感想でアリマス。
もう当方大喜び。
前からそうでしたけど、荒山先生は、
"朝鮮妖術"とか"朝鮮忍術"って言えば、
何やってもいいと思ってるんじゃないでしょうか。
だとすれば、その通りなのでもっとやってください。
また、荒山先生の解釈に従えば、
柳生新陰流は殆ど北斗神拳ばりの無敵剣術で砂。
おまけに、今回は剣豪陰陽師の友景が主役なんで尚更でアリマス。
そのうち、冗談抜きで「柳生琉剣」とか出かねない勢いですよ?
そして、出たぞ荒山先生の俺俺俺俺俺柳生が!
つか、それはもしかしてフランス柳生への布石ですかひょっとして?
それとも荒山小説の宝塚歌劇化希望ってことなんでしょうか?
荒山先生の夢は何処まで広がるのかなあ。
また、今回、更に禁断の領域(エリア)へ踏み込んだ荒山先生。
平たく言えば「…東宝系?」って感じで。
次は東映か円谷か…。
で、最後に、これだけやっといて、
うまいこと史実オチをつけちゃうトコがまた心憎いで砂。
そこらのラノベよりよっぽど無茶苦茶やってるのに、
ここらの辻褄合わせの妙が、荒山小説をして
「歴史小説」と言い張る力になってるのかなあ、とか思ったり。
ちなみに、既に荒山小説を読まれた御仁であれば、
短編集か長編か、というトコがお気にかかる向きもあるでしょうから、
その辺については「連続した短編によって構成された長編」という
トコで アリマス。
ともあれ、荒山心技体であるところの
「朝鮮・柳生・妖術」が堪能したい方には
オススメできる一冊であります。
ただ、問題があるとすれば、「柳生薔薇剣」に
この物語の「その後」が書かれてあるので、
未読の方ならば、「柳生薔薇剣」は後で読んだ方がいいと
思われます。