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柳生百合剣 (朝日文庫)
 
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柳生百合剣 (朝日文庫) [文庫]

荒山 徹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

謎の集団が操る断脈ノ術によって、柳生新陰流が消え果てた! いったい誰が、何のために? 柳生ノ庄にて謹慎中の若武者・柳生十兵衛は、一門の危機を知らせに江戸へと駆けるが……。十兵衛の豪剣は蘇るのか? 波瀾万丈の長編伝奇時代小説。

内容(「BOOK」データベースより)

突如、柳生ノ庄を襲った謎の集団。彼らの目的は、始祖・石舟斎の遺骸を奪い、新陰流断絶のための妖術を完成させることだった!謹慎中の十兵衛は自らの剣を恃みに朝鮮妖術に挑むが、いつしか将軍家をも揺るがす陰謀に巻き込まれ…。波瀾万丈の伝奇時代小説。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2010/10/7)
  • ISBN-10: 4022645792
  • ISBN-13: 978-4022645791
  • 発売日: 2010/10/7
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 579,016位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
比翼の剣 2007/9/30
形式:単行本
 一応『柳生薔薇剣』の続編となっているので、出来ればそちらを先に読まれることをお勧めする。
 実に面白い作品だし、読んでいないと本作品における十兵衛の落ち込みようが今ひとつピンとこないだろう。

 大真面目なところが却って笑える荒山作品には珍しく、描写からしてコメディ色の強い作品だ。
 先ずは十兵衛の腑抜けっぷりがメーター振りきった凄まじさで笑えるし、新陰流の存亡が己の双肩にかかったあとも、TPOを弁えぬ言動がやはり笑える。
 山田・十兵衛に見られる、全てを俯瞰した奔放さではなく、童子のような野生児として描いている辺りがこの微笑ましさの元だろう。

 姉・矩香の影に囚われて、友人である童子を殺された十兵衛は、やがて姉の面影を写す小野派一刀流の長女・典香と共闘することになるのだが、ここからの展開が奮っていて素晴らしい。

 このくだりの楽しさは是非読んでいただきたいので詳しくは述べないことにする。
 要は、金庸小説に見られるような夫婦剣法なのだが、そこに到る手順の破格さと説得力は凡百の物語の及ぶところではない。
 特に、剣術の開眼に説得力を持たせたという点に関しては、荒山時代小説の新境地とも言える。

 残念だったのは、このくだりを描くに当たって作者の照れが描写に出てしまっていることだ。
 地の文のなかにいわゆる「ツッコミ」が入っている。
 気恥ずかしいのは分かるが、むしろいつものように大真面目な筆致で下品で鮮烈な描写をしてくれた方が、良い意味での馬鹿馬鹿しさが際立って良かっただろう。
(っつうか、モスラや大魔神やダゴンを出す方が恥ずかしくないか?)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本作は十兵衛の超強い姉が大暴れする「柳生薔薇剣」の続編であり、
この物語を一言で述べるとするならば、

 「柳生十兵衛三厳の死と再生」

 とでも言えばいいのでしょうか。
一応、言ってる事は間違ってないですよ?
あの十兵衛が姉萌えをこじらせた挙句、引き篭もりになり、

 「姉上!姉上!あねうえーっ!」

 とか言いだして、無腰の方が楽になってしまうような有様。
まさに剣士としては死んだも同然。
つか、男としてもどうなのか。

 そして、そんな腑抜け十兵衛に降りかかる
「柳生新陰流消滅」という驚天動地の大災厄。
僕らのアイドル宗矩くんも、友矩も、柳生の里の高弟たちも、一人残らず素人同然に!
そして全然出番のない宗冬と尾張柳生が涙を誘います。
なんといういらない子…!

 勿論、荒山世界ですから、こういう異常事態は全て、

 「だって朝鮮妖術だから」

 の一言で説明が済んで大層楽なのですが、
今回の朝鮮妖術師はなんと○○○○○(一応名を隠す)なのです。

 多分誰もがここで
「お前は何を言ってるんだ」と突っ込みを入れると思うのですが、
でも「…だって荒山先生だから」と思い返すと、
「じゃあしょうがないな」と納得できてしまうことを思うと、
荒山先生の伝奇力(でんき・ちから)は
「成長性:A」と評するしかない趣で砂。

 ともあれ、腑抜けと化した十兵衛が如何にして復活し、再生するのか、
そして、毎度ながら作品内における凄まじいまでのネタの嵐を
是非とも皆々様にご確認頂きたく。
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