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柳生大戦争 [単行本]

荒山 徹
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

伝奇小説の奇才・荒山徹ワールド全開の長編高麗の「檀君神話」にまつわる秘密の書翰が巻き起こす柳生対柳生の戦い。その先には、時空を越えた歴史の皮肉があった。これを奇書と呼ばずして何と呼ぶ?!

内容(「BOOK」データベースより)

徳川幕府と李朝を揺るがす「一然書翰」。朝鮮の創世神話「檀君神話」の謎を解き明かす、この奇書は、柳生一族をも混乱に陥れた。が、それはまた、新たな柳生伝説の始まりを示唆する一書でもあった…。

登録情報

  • 単行本: 350ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/10/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062143445
  • ISBN-13: 978-4062143448
  • 発売日: 2007/10/23
  • 商品の寸法: 19 x 14.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 タイトルこそ「柳生」大戦争ですが、
本作は、"中華"と朝鮮、そして、その底にある
華夷秩序という概念に対峙する人々の物語です。
柳生一族は、この物語においては狂言回しであり、
歴史という大きな物語に彼らは関わりません。

 そのため、本作は従来の荒山作品とは異なり、
より歴史小説の文脈で書かれています。

 「事件の裏に柳生あり!」
 「朝鮮妖術が歴史を変えた!」

 といういつものパターンと異なり、
ただ歴史という物語が語られていくのです。

 ひとつを除いて。

 つまり何が言いたいかといいますと、
本作がやはり歴史伝奇であり、
それを担保する本作最大の問題ネタこそが、
第一部のクライマックス、

 「荒山先生の捏造講座(檀君編)」

 なんですよ皆さん!
一応、一然国師の手紙って形式取ってますけど、
これ語ってるの明らかに荒山先生本人でしょ。
もう「捏造ってのはこうやるんだよヒャッハー!」という
荒山先生の伝奇ソウルが炸裂するステキテキストでアリマス。
ノリノリとかそういう次元じゃないよこれ。

>「本作は、私の大戦争の始まりでもあるのです」

 とは荒山先生の言葉でありますが、あらためて思う。

 荒山先生は一体何と戦ってるのか。

※追記

 毎度ながら僕らのアイドル宗矩くんが素晴らしい。
彼だけはいつまでも変わらぬクオリティ。
しかも今回は出オチもこなします。
ステキ過ぎる。

・スペイン人!

・縦横無尽に活用されまくる新陰流。
そのうち、「新陰流でダイエット成功!」とか
「新陰流でモテモテに!」とか言い出しかねない。

・他の作家の作品を引用しまくり。
「面白いから君達も読め。是非読め」
ということなんでしょうか。

・本作二部のビジュアルイメージとして
魔夜峰央がどうしても脳から離れません。
ああ!アイシャドウの濃い友矩が!
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイトルは柳生一族が巻き込まれた
朝鮮vs後金(清)の大戦争という意味である。
最初の10Pと最後の10Pを朗読して聞かせて、
同じ本だと看破出来る奴は一人もいないだろう。
元寇で日本海に沈んだ朝鮮兵を弔う為に、
命懸けで野蛮な敵国倭に渡ろうとする、
朝鮮僧を主人公にした格調高い歴史文学が、
落語の考えオチみたいに終りますw
純文学よりエンタメの方が大きな可能性を持つ
優れた表現形式だと認識出来る傑作である。
荒山先生の暴走は、司馬遼太郎 にも容赦がない。
朝鮮の歴史ものに対しては、司馬遼太郎 より
井上祐美子の方を高評価されております。
山田風太郎 の「信玄忍法帖」で雑魚扱いされ、
<忍法時しぐれ>の前に呆気なく敗退する剣豪
神後伊豆(上泉伊勢守信綱の片腕)が
重要な役回りで出てくるので、
神後伊豆のファン(いるのか?)の方は必読。
柳生友矩と将軍家光の男色シーンもイパーイありますので、
ヤオイスキーの腐女子の皆さんも必読である。
朝鮮柳生(笑)の美少年剣士団も出ますわよw
柳生ものではない荒山先生のあの作品も絡みます。
あの作品読んでないと、ラストの興奮度が薄まると思うので、
満点は付けないが、
エンタメの無限の可能性を提示した大傑作である。
このレビューは参考になりましたか?
By 魔蘭
形式:文庫
第一部は朝鮮の老僧が同胞の霊を供養するために日本へ行くという、崇高な場面から始まる。しかし第二部は柳生友矩と将軍家光の濃厚な男色シ−ンが出てくる。あまりの話の展開に唖然としてしまった。この作品は男色シ−ンが結構でてくる。主人公の柳生友矩も妖艶で大胆な人物だ。
よくぞ男性作家がここまで書いたと思うと驚きだが、いや同性だからこそ登場人物の内面を描写できたのだろう。 当時の朝鮮の歴史、政治が細かく書かれその歴史まで変えてしまう日本人剣士の活躍。 柳生一族の愛憎入り混じった骨肉の争い また思わず吹き出す台詞など一気に読ませるものがあると思う。 ただ残念だと思うのは閑話休題として他の作家の話を入れてあることだ。 物語に浸りきりたいのに途中でつまずいてしまう。
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