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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
風太郎氏、忍者者最後の大傑作,
By カスタマー
レビュー対象商品: 柳生十兵衛死す〈下〉 (単行本)
山田風太郎氏が亡くなった。ご冥福をお祈りしたい。甲賀忍法帖、伊賀忍法帖など、忍者群がその秘術を尽くして戦い合うというスタイルと幻想的で独創的なアイデアが楽しかった。特に「魔界転生」は宮本武蔵ほか当代の武芸・忍術のオールスターが戦う、まさに娯楽大作であった。本書は、その忍者モノの集大成であり、また室町モノの香りもする大傑作である。氏の忍者モノには官能的な嗜好の強いものもあるが、本書はいい意味で枯れた趣が強く読後感がすっきりしている。恋愛もあるがアクが強くない。物語は江戸初期の十兵衛と室町時代の十兵衛が、時空を超えて行き来し、二人の十兵衛が相戦うという読者の期待通りの展開となる。その結果は読んでのお楽しみである。
5つ星のうち 3.0
柳生十兵衛の性格が違ってる,
By
レビュー対象商品: 柳生十兵衛死す〈下〉 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ) (文庫)
柳生忍法帖、魔界転生で主人公柳生十兵衛の人物に強く心引かれました。柳生忍法帖クライマックスでの啖呵にはただただ痺れました。 その柳生十兵衛を主人公とする最後のお話と言うことで、随分期待を込めて読みましたが、昔憧れた彼では無くなってしまっていました。 以前の彼であれば、弟子に対してあのような結果をもたらさなかったのではないでしょうか。 能によるタイムスリップ、室町と江戸2人の十兵衛と言ったアイデアには脱帽しますが、その点だけがどうしても納得いかないのです。
5つ星のうち 5.0
山田風太郎翁七十有余歳恐るべし。時空を超えて入れ替わる柳生十兵衛満厳(みつよし)と十兵衛三厳(みつよし)、世阿弥と竹阿弥,
By
レビュー対象商品: 柳生十兵衛死す〈下〉 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ) (文庫)
この作品は忍法帖シリーズの最後を飾る大傑作である。しかも、風太郎翁七十有余歳の筆にして、一切の破綻がなく物語を書ききると言う 驚くべき所業である。 柳生新陰流の祖となる『陰流』の発明者として、愛洲移香斎(あいすいこうさい)なる 剣豪が登場するが、この人物造詣がすさまじい。 齢百歳、ふだんはどんな高貴な人を前にしても、どんな大事な場面でも、 コクリコクリと居眠りをしているが、いざ、剣の匂いを嗅ぎ付けると、一転 目を見開き、一閃、秘太刀を振るう。と書くとかっこいいが、 ふだんは阿呆のように惚けている。しかも名前の移香斎、香りが移るとは この老人に備わった高齢ならではの技からであった。 風太郎翁の書く老人が私は好きである。前作『柳生忍法帖』の天海大僧正もまた、 百七歳の怪老人であった。
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