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しかし、なんといってもぐっとくるのは柳橋物語のほう、これは本当にスゴイ中編である。巻末の解説者が「気の毒で読み進めるのがつらくなる」と書いていたが、まさしくその通りで、主人公の女の子がどうしてこんなにつらいめにあっちゃうのー!と思わずにいられない。それもスゴイ極悪人が出てくるわけでなく、本質的には善意の人たちに見守られながら病気・自然災害・火事・噂・誤解などが重なって次々に不幸が襲ってくる感じなのだ。特に振り袖火事のシーンは終戦直後の執筆という事もあって東京大空襲の話を思う出すくらいリアル。もっと卑近で言えば阪神大震災か。とにかく、さまざまに残酷な運命の中で育まれていく幼い命とやがて明らかにされる真実の愛!!(赤面)このエンディングはスゴイ!あああ!と思わずため息が漏れてしまうのでした。この辺をここで詳しく語ってしまうと身も蓋もございませんが、とにかくこのシーンに行き着くまでありとあらゆるエピソードが強烈に積み上げられ藩流のように爽快に転換していく筋立ては見事としか言いようがない。この精神的な邂逅というか、なんというか、さして有名でない中編ながら描かれているテーマは壮大だ。大感動!!
それにしてもこの描写力はどうでしょう。大火事の場面は正に圧倒されました。恐らく最新のCG技術を持って映画化しても、読者の頭の中に描かれる情景は表現しきれないのではないでしょうか。逆に下手に映像化しないで欲しいとさえ思ってしまいます。
活字の持つ凄みと楽しみを存分に味わえる作品だと思います。
最近の女子高生は(かういう私も女子高生ですが;)、やっぱり小説は敬遠しがちで、私がいくら勧めてもなかなか読もうとしてくれませんでした。
けれど、友達のうち一人に無理矢理貸したら、その子は最初は乗り気でなかったのに、読み出したら止まらなくなったようで、たった二日間で読み終え、今ではすっかり読書家です(^^)
この本を読んでから、日本史にも興味が湧きました(とは言っても、この話は庶民の物語で、歴史上の人物などは出てこないのですが・・・)。
こんなことならもっと早くこの本を読んでいれば、と後悔しております。母が昔からしきりに勧めてくれていたのに、なかなか読もうとしなかったので・・・;
とにかく、オススメです!全国の女子高生の皆さん、漫画も良いですが、小説も良いですよ!
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