画中の悪魔や人間に凶悪オーラを放射させ、佐藤有文先生の一連の作品で特に怪奇ファンに人気が高い柳先生(SF単行本や児童名作本でも活躍。「走れメロス」も描いたことあり。「ダス・ゲマイネ」は描いていない、多分)。『世界妖怪図鑑』での悪魔サタン、吸血鬼ドラキュラ、影くらい、妖獣スキュレー、大蛇ヒドラ、ガネーシア、フェニックス、幽霊騎手、とりかえっ子、怪力男サッシー、ミイラ男、一本腕の妖女、さかさ男、狼男、幽鬼ゴモラー、マンティゴラ、木鬼、竜巻魔エキム、一角巨人、ウインティゴ、モズマ、女夜叉、地底魔王ブイイ(ちゃんと棺桶が空中飛んでいるところが細かい。しかしこんなに大物をこき使って採算は合ったのかいな)。『悪魔全書』でのリリーツ、リリー、リルー。『地獄大図鑑』での悪魔の門。それらの作品は残念ながら、紹介されていないが、大伴先生との一連のコラボなど講談社系の作品をどどっと見せてくれる。ちなみにP15〜17は、小学館の『少年少女名作 ホメーロス物語』の「スキュレー」と「ゼウス」だ。柳先生は『世界妖怪図鑑』でもスキュレーを書いていたがデザインが全然違うぞ。船は同じだが。石原豪人、秋吉巒など怪奇幻想に欠かすことの出来ない画家の本に続き、柳先生の本が出るなんて…。本格的な画集も期待したい。今後は杉尾輝利先生や、60〜70年代の挿し絵画家の作品を大判で紹介する本なんかも期待しちゃったりしまひょ。