チャットモンチーの作品は洒落ていた。
いしわたり氏の“こういったサウンドがやりたいんだよねぇ〜”
といった思いが強かったのかどうなのかはわからないけれども、
何かしらの「訴え」の前に「オシャレ」なベイルがあるようなイメージがあって
それが心地よかったし、カッコいいなと感じてきた。
そんななか、A面作品では初めていしわたり氏の手を離れての今作の
この何とも言えない鋭さは
元々本来の彼女たちの姿なのか、作風に合わせてのアプローチなのかはわからないけれども
なんだかとても彼女たちのソウルの部分ががっつり見られた気がする。
それは今までは何気に見え難かった部分。
ハッとさせられ、だからこそすごく染みた。
サウンドが心地よい。とかそういった類の評価のもっと全然前で
「痛い」とか「染みる」とか「突き刺さるみたい」とかそんな感覚としか言えないモノが胸に迫る。
このナンバーによって、より鋭利に研ぎ澄まされ、
はっきりとチャットモンチーのアイデンティティーがクローズアップされたようなイメージ!
メロディ、歌詞、アレンジすべてが素晴らしく作用し合っていて
そんな様式美的な確固たる世界観の真ん中で、
可愛いらしくもどこか奔放なボーカルがタバコの煙よろしくそこらへんを漂ってるよう。
この美しくも悲しい世界が
単純なギミックではなく、
こんな可愛いらしい顔したちっちゃな女の子の内側から自発的に放たれてるという事実。
だからこそ胸に痛く、切なく、染みるように突き刺さるのだろうか。
チャットモンチーというバンドはこれからもどんどん凄くなっていくのかも知れない。
という幸福な恐怖を含んだ名曲。