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柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1)
 
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柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1) [単行本]

柄谷 行人 , 小嵐 九八郎
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柄谷 行人
1941年、兵庫県尼崎市生れ。東京大学経済学部卒業。同大学院英文科修士課程修了。1969年、「群像新人文学賞」を受賞し、以後、批評活動に入る。法政大学および近畿大学で教授。イェール大学、コロンビア大学、コーネル大学、UCLAなどで客員教授。現在、著述に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 172ページ
  • 出版社: 図書新聞 (2009/04)
  • ISBN-10: 488611427X
  • ISBN-13: 978-4886114273
  • 発売日: 2009/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By イッパツマン トップ500レビュアー
形式:単行本
 僕は学生運動を知らない世代で、本書冒頭にある安保闘争(60年)と全共闘運動(60年代末)の違いすらピンと来ない読者だ。だから学生運動のアクチュアリティを何とか引き出そうとする聞き手/編集側の意図は余り共感できなかったが、それでも「批評家活動から運動に転回した」という印象を持たれがちな柄谷行人本人が、学部生時代(60年に大学入学)から政治と運動に関する思考を一貫して重ねてきたことを明かした本書は良いガイドブックになっていると思う。特に、90年代に雑誌「批評空間」を出しながらも思想/批評的言説を行うことの時代的限界を感じていたくだりの情況的整理などは、当時僕は大学の授業をサボりながら必死で彼の書いていたものを読んでいた世代なので、非常に説得力があった。

 さて、柄谷氏自身はNAM崩壊後に「運動」から「統制的理念」の方に軸足を後退させた人だというのが僕の理解だ。(彼は80年代のポストモダン哲学の興隆は5月革命の失敗を哲学が文学的/想像的に乗り越えるものだったと本書で指摘しているが、彼自身もNAM崩壊後にカント的「世界共和国」の理念に思考の対象を移してこの反復を行っている。)このNAMの崩壊理由は「有能なオーガナイザーがいない」(p.92-93、内藤裕治「批評空間」元編集長の死去を指す)事態に陥ってしまったことのほかにも、どうも色々と泥々した事情があったようだと噂されているが、まあ一般論としてアソシエーションにしろ学生運動にしろ、本書の聞き手と語り手が語るような社会的・環境的な理由のほかにもぶっちゃけ各々の組織の内部運営上の崩壊理由があったのではないかと思う。(連合赤軍の集団リンチ殺人事件は極端な例としても。)かつての「運動」の当事者同士の会話なのにそういう内部検証的/反省的視点を全く欠くのはどうかと思うので、星は渋目に付けた。実際、NAMの解散後に各アソシエーションの活動は上手くいったと柄谷氏本人が本書で明かしているが、組織が上手くいかなかった時には「資本主義」の段階がどうこうという大きな理由の他にも、結構普遍的でしょーもない理由というのもあるだろうと思うのだ。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
インタビュアーの興味は60年代にあるらしいが、自然とそれ以降の脱政治的状況下(新自由主義下)における柄谷の世界観が展開されていて興味深い。
『倫理21』などで柄谷は「ですます調」を使っていたが、当たり前のようだがこうした書き起こしの方が文体が自然だし、読みやすく、思考も整理されている。

なかでもやはりNAM解散以降(あるいはp109にあるようにオウム地下鉄サリン事件以降?)に表明するようになったという以下のような歴史の120年周期説p114が興味深い。

「近代世界システムの歴史的段階」または「世界資本主義の緒段階」
_________________________________________
        1750〜  1810〜 1870〜 1930〜  1990〜
        1810   1870  1930  1990
_________________________________________
世界資本主義  後期重商主義 自由主義  帝国主義  後期資本主義 新自由主義
ヘゲモニー国家        英国          米国
傾向      帝国主義的  自由主義的 帝国主義的 自由主義的  帝国主義的
資本      商人資本   産業資本  金融資本  国家独占資本 多国籍資本
世界商品    繊維産業   軽工業   重工業   耐久消費財  情報
国家      絶対主義王権 国民国家  帝国主義  福祉国家   地域主義
_________________________________________
        1789   1848  1917  1968
        フランス革命       ロシア革命 
         ↓↑           ↓↑     
        1795         1920 
        カント永遠平和      国際連盟
        のために

(上記図は、「あっと」0号p7及び「創刊50年朝日ジャーナル」p29、定本第五巻p52、本書p114等で展開されている周知のものだが、反システム運動に関しては本書p133を参考にメモを加筆した。)
こうした図は本書p116にあるように「発見的 heuristic な仮説」(必ず正しい答えが導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることが出来る方法)として機能するだろう。

また、アソシエーションを理論的に突き詰めている数少ない思想家であることもわかる。
例えば具体的には、マルクスの欠点を狭義のアナーキズムと同じく国家を軽視した点に見ているのも達見だと思う(プルードンとマルクスのねじれが見事に説明されており、政治革命の失敗に対する最良の総括足りえている)。

なぜ文学から決別したかも含め、結果的に、総合的かつ簡潔な柄谷入門になっていておすすめだし、新自由主義以降のオルタナティブな世界像を模索する際に参照が不可欠な思想家だとあらためて思う。
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By トップ1000レビュアー
形式:単行本
 柄谷行人が社学同を再建した張本人であることは間違いないだろう。
 文学的文脈だけではなく、宇野経済を筆頭に経済学的歴史観で、日本
の資本主義体制を分析、批判する。社会主義は、資本主義の崩壊ととも
に出現するのではなく、そこには、倫理的高揚が必要で、必然性はあま
りないだろうと。

 柄谷行人は、ここまで理論家であるのに、何故、社会主義運動を牽引
しなかったのか。その答えは、本書の第3章現状分析にある。結局、柄
谷は、資本主義体制の崩壊を分析しつつ、社会主義体制にも多くの疑問
を持ち、倫理・哲学を重んじ、文学の中に心酔して行ったか。
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