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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人間のスケール,
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レビュー対象商品: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫) (文庫)
中学生の頃一度読んで、40代になって読み直しました。中学生の頃はひたすら数十世紀という想像を絶する時間と なんだかわからない階梯とか次元とかの言葉の感覚にくらくらして すごいすごいと感じたものでした。 大人になって読み直してみて、別物のように感じています。 人生折り返し点にたどりついたせいか、人一人の人生の長さ、 果てしなさ、そしてその果てに見るものを想像してくらくら している自分がいます。数十世紀をかけまわった主人公野々村と、 普通の時間の流れを生きたヒロインの時間が同じように見える んですね。そして同じところに終着した、説明できない流れ。 作品の冒頭にネタバレしているような構成なのに、最後まで、 終着するまで感動が絶えません。不思議です。
39 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
SFのフルコース・ディナー,
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レビュー対象商品: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫) (文庫)
非の打ち所がないとは言いませんが(特に一つのクライマックスである流れの果ての描写がはしょりすぎて甘い)エネルギッシュでドラマチックな作品でした。前菜(プロローグ)、メインディッシュ(1-10章)、デザート(エピローグ)それぞれが味わい深く描き分けられさながらフルコース・ディナー。そこらの作品とは食べごたえ満足感が違います。壮大な宇宙に比べれば人間の一生なんてちっぽけなものだよ、とはならない。1個の人間の短い一生と宇宙の歴史が最後の最後に等価に並べられる構成は圧巻で感動的です。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
壮大なイマジネーション,
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レビュー対象商品: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫) (文庫)
時間ものSF。ひとことで言えばそう言える。 しかし、このイマジネーションの大きさはどうだ! こんな作品は若いときしか書けまい。 著者ももういい年齢になってしまった。 「日本沈没」からも40年近くが経とうとしている。 この作品が書かれた当時、科学の概念がどの程度だったのか、未来の展望がどのようだったのか、詳しくは知らない。 しかし、タイム・マシンの実現化は、確実に夢の中にあった。 現在では夢さえも見られない。 そんな時代だったからこそ、本作のイメージを著者が描くことができたのかも知れない。 「人類の進歩と調和」は夢と消えた。 著者の思い描いた未来に、我々は立っていないのかもしれない。 だからこそ、本作を今読む意味があると思う。 個人的には、最後に老人ふたりが静かに余生を送るところが好きだ。 彼女のそばに彼はいたのだろうか。 一生のうち、ピンポイントにでも彼は彼女を見に現れたのだろうか。 彼女の一生を思うと、読んでいて涙が浮かんでくる。 光瀬「百億の昼と〜」と並び称される作品である。 質・量ともに甲乙つけがたいが、私はこっちが好きだ。 広瀬「マイナス・ゼロ」を読んだときにも同じような感動を覚えた。 時間というものは、なぜか郷愁をさそうものだ。 おそらく、実際には二度と帰ってこないものだからであろう。 我々は、過去は振り返ることしかできないのであるから。
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