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松本隆対談集 『KAZEMACHI CAFE』
 
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松本隆対談集 『KAZEMACHI CAFE』 [単行本]

松本 隆
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

言葉の魔術師・松本隆と各界のニッポン代表者たちとの対談は、
ここだけの話から始まってナニゲに本質的なテーマへ。
賞味期限が長そうな、濃い“茶飲み話”がたっぷり。
はっぴいえんどから歌謡曲、F1から建築、歌舞伎から韓国映画まで……
その筋の第一人者たちがリラックスしてお喋りしてくれました。

(16人の対談相手)
1 谷川俊太郎
2 桜井淑敏
3 林 静一
4 太田裕美
5 細野晴臣
6 佐野史郎
7 大瀧詠一
8 筒美京平
9 薬師丸ひろ子
10 藤井 隆
11 松 たか子
12 萩尾望都
13 松任谷由実
14 町田 康
15 妹島和世
16 是枝裕和

内容(「BOOK」データベースより)

はっぴいえんどから歌謡曲まで、F1から建築まで、歌舞伎から韓国映画まで…その筋の第一人者たちがリラックスしてしゃべってくれました。親しい間柄ならではのツッコミの応酬から、時にものづくりの秘密が見えてきたり、カルチャーの背景が浮かび上がってきたり。松本隆オフィシャルサイト『風待茶房』の好評連載「カフェのお客様」を中心に、雑誌からの選り抜き対談、そして語り下ろし2本も加えた贅沢な対談集。

登録情報

  • 単行本: 355ページ
  • 出版社: ぴあ (2005/3/19)
  • ISBN-10: 483561514X
  • ISBN-13: 978-4835615141
  • 発売日: 2005/3/19
  • 商品の寸法: 21 x 14.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 400,029位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は、著者の音楽関係の友人たちを中心に、詩人、F1監督、漫画家、建築家など多彩な友人が登場して、リラックスした会話を聞かせてくれる対談集です。

 曲を作るとき、歌詞を先に作ってからメロディーを詞に合わせて作っていく方法(詞先)と、先に曲を作ってからメロディーに合わせて歌詞を作っていく方法(曲先)があります。どっちが歌謡界で多用されているか知っていますか? 筒美京平氏は、「もう99%曲が先だし、詞先なんてやらないよね」と言っています。これは、何も筒美京平氏が大御所だからではなく、松本隆によると「やらないんじゃなくて、やれないんだよ。そんなスキルがないもの」と、力不足の作曲家たちをバッサリ。
 ユーミン(松任谷由美)との対談でも「あの頃は曲先だったけど、一曲だけ『秘密の花園』が詞先だったんだよね」と言っています。

 かといって相手に合わせてばかりいるわけではなく、自分の感性が許さないとテコでも動かない頑固者でもあるようです。
 コメディアンの藤井隆のCDアルバム作りをしたとき、藤井隆が歌詞の一部に対して「この言葉はイヤです」と言ったことがありました。その時は松本隆自身も「この言葉はメロディーに合わないな」と思い返し、一部だけ変えるのが納得できずに、結局、全く新しい歌詞を作りました。
 藤井隆が「(あの時は)本当にすみません」と対談で謝ったところ、松本隆は「僕はキレたら本当にキレちゃう人だから。そうなると、そのときはプロジェクト自体がなかったことになるから」と言っています。
 やっぱり著者は自分の作った歌詞に絶対の自信を持っているし、仕事を途中で放り出すことのできる大御所なんですね。

 他に、俳優の佐野史郎が「はっぴいえんど」の熱烈ファンとして登場したり、詩人の谷川俊太郎と「詩」「詞」「歌」について語り合ったり。けっこう満腹する一冊でした。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By opqrstu
形式:単行本
松田聖子世代の私は、
「松本隆」の女性観を、図らずも色濃く受け継いだ1人だ。
本当は彼の描く乙女の感性なん、ほとんど持ち合わせていないのに、
「ブリッコ」ブームの煽りも受けて、いじらしい乙女心を演じてみたりした「こっぱずかしい過去」を持つ。

だから、松本隆には少なからず「恨み」がある。
もちろん、彼を恨むなんて筋違いも甚だしいのだが、
彼の詞に自分の心情を重ねてしまい、
しなくていい「苦しい恋心」を経験させられたのだから、恨みの1つも言いたくなる。
だから、私はこの本で「ヴァーサス松本隆」を果たしてみることにした。

16人との対談だから、松本隆の16面が明らかになる。
こう多角的に彼に触れると、
影響力のある作詞家として私の中で虚構化されていた人物が、
実在する人物として感じられるようにはなった。
しかし、感じられるようにはなったものの、
実はどこまでも彼の素性や本心は明らかにならなかった。
大きな防波堤で自分を囲っていると言うのだろうか。
決して他人を内面に近づけない周到な人物像が浮かび上がった。

16人の人々との対談はそれぞれ、たいへん有意義である。
16人はそれぞれに優れたアーティストたちだ。
日本文化を愛する人ならば、必読だとも言えよう。
個人的には桜井淑敏氏と、是枝裕和氏との対談が興味深かった。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 秀文
形式:単行本
 ある日、僕の好きな歌に共通点があることが判明した。それまで何故気がつかなかったのか。もちろん気がついたのはもう10年以上前のことだ。この共通点とは、どれも松本隆作詞だったことである。そこでこの本を買ってみた。作詞の秘密が垣間見えるのではないかと考えて・・・。
 もっとも参考になったのは、藤井隆との対談である。藤井が歌詞の一節を変更したいと申し出たところ。曲に合わせて完成させていた詩を全て書き直したという話。なるほど、作詞家にとっては、どの詞も推敲に推敲を重ね、ぎりぎりの状態で完成させたものであり、一字一句加除したりすることはできないものなのだ。「おふくろさん」に台詞を加えられ、激昂した作詞家を大人気ないと思っていたが、これを読んで逆に感じた。変更する者の方が無礼なのだと。時代によって人の気持ちも変化する。観客の前で唄っている歌手にしてみれば、時代に応じたさらにドラマチックな歌詞にしたいのはわかるが、やっぱり許されることではないのだ。
 次に、松田聖子を高く評価していた点。歌詞を伝えることのできる稀有な歌手だと言っている。なるほど、言い得て妙である。当時、彼女より歌のうまい人はいたかも知れないが、歌詞を伝えることのできた人は確かに少なかったかもしれない。アイドルと侮る事なかれ。これが、今でも彼女が第一線で活躍できる理由である。
 そのほか、細野晴臣や大滝詠一を迎えての「ハッピーエンド」の話も興味深かった。著者の歌詞に当時、涙した人も人も多いはず。一読をお勧めします。
 なお、言の葉を生業とする作詞家の本についてレビューを書くことはなかなか勇気がいることです。駄文を承知で、勇気を振り絞って書きました。
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