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第四章がひとつ、シリーズ3冊のなかでも個性的な切り口で、清張ワールドの一端を垣間見せてくれるもの。【「日本の黒い霧」は晴れたか】と題された第四章。ここでは清張のノンフィクション作品からの抜粋という形で、ふたつの作品を取り上げています。『昭和史発掘』から抜粋した「二・二六事件」と、『日本の黒い霧』から抜粋した「追放とレッド・パージ」。日本の現代史のなかでも特筆される事件にスポットライトを当て、そこに潜むドラマや歴史の闇、それらがうねり、胎動し、蠢く有り様を丹念に追いかけた記録。
読みやすいものではなく、中途で挫折しそうにもなりましたけれど、広大な清張ワールドにはこうした世界もあるのだ、そしてそれはおそらく清張作品のひとつの核となる部分でもあるのだろうと触れることができた、それだけでも収穫でした。
章ごとに水先案内役として、松本清張短編の紹介をされていく宮部みゆきさんの前口上。これがまた、その作品を読む気にさせてくれる、読み心をくすぐってくれるツボを押さえたものになっています。
昔は、”やむにやまれず”という犯罪も少なくなかった・・・。... 続きを読む
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