現在、日本のテレビには「笑い」があふれている。
バラエティと称される番組の多さには驚かざるを得ない。
それを支える芸人の多さにも驚く。
おそらくこの風潮を生み出した張本人がダウンタウンである。
ダウンタウンのブレイク以前と、以後。
これが日本テレビ史のターニングポイントになっている。
ダウンタウンが存在しなければ、今の芸人たちの多くは活躍できなかったに違いない。
才能があっても活躍する場がなかったのではないだろうか。
それほどダウンタウンというコンビの存在は大きい。とてつもなく大きい。
さらに彼らの芸はテレビ以外の創作分野にも多大な影響を与えているだろう。
そんな芸人は他に見当たらない。
では、なぜダウンタウンは他の芸人たちと違っているのだろうか。
一体どこが違っているのか。
そんな疑問に答えてくれるのが本書である。
著者は、コント・漫才のセリフや行動、その細かい表情までも念入りに文章化していく。
映像のすべてから笑いを感じ取る。
この作業を怠ってはダウンタウンを分析できない。
著者のそんな気迫がビシビシと伝わってくる。
と同時に、この著者が生半可な気持ちではないことも伝わってくる。
今まで「笑い」という分野は軽視され、冷遇されてきた。
しかしこの本が存在する。
「笑い」は(そこまでしてくれなくていいよ)と照れつつも内心では喜んでいるだろう。