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東電OL症候群(シンドローム) (新潮文庫)
 
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東電OL症候群(シンドローム) (新潮文庫) [文庫]

佐野 眞一
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   昼は一流企業のキャリアウーマン、夜は渋谷・円山町の売春婦という2つの世界を生きた女性が何者かに絞殺されたのは1997年の3月だった。この事件の一審判決までを描き、大きな反響を呼んだのが『東電OL殺人事件』で、本書はその後を受けたものである。

   一審で無罪となったネパール人被告は検察の要請により再勾留、控訴審では逆転有罪判決を宣告されてしまう。だが、無罪を信じる著者は、ひるまず事件の行方を追い続ける。再勾留決定にかかわった裁判官が少女買春で逮捕されるなど、一般には知られていない因果関係を明らかにし、司法の堕落を追及していくのだ。

   だが、執拗なまでの取材なら、前作でも十分行われていた。本書が単なる続編にとどまっていないのは、事件を読み解く新しい視点が用意されているからである。前作発表後、特に女性読者から尋常ならざる反響が寄せられた。その多くは、敬慕する父を失い、エリートへの道を閉ざされて堕落へひた走った被害者への同情と共感だった。著者は、閉鎖した社会のなか、女性たちが窒息寸前であると感じ、何人かの読者にインタビューを試みる。こうした展開は凡百のルポルタージュでは考えられないもので、事件の社会的意味を考えさせて秀逸である。

   情熱あふれる著者の筆致には、しばしば客観的でないなどの批判もあがるが、「事実だけにとらわれて痩せていく一方のノンフィクション」(著者)とは違うものを生みだそうというのがその意図だろう。むろん、試みが成功したかどうかは読者が判断することだが、志は大いに賞されてしかるべきである。(大滝浩太郎) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

女なら誰しもがもっているんじゃないかしら、そういう堕ちてみたいといった感情を―。『東電OL殺人事件』に自らを投影した女たちの肉声、赤裸に語られた事柄は胸が潰れるほどの真摯な性だった。「逆転有罪」で迷走を続ける法廷、新たに起きる事件。死してなお強い磁力を発するエリートOLの眼差しが、日本社会の闇までをも浮き彫りにする。もはや瞠目するしかない、渾身のルポ。

登録情報

  • 文庫: 443ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/09)
  • ISBN-10: 4101316341
  • ISBN-13: 978-4101316345
  • 発売日: 2003/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yuishi トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
前作「東電OL殺人事件」の二番煎じかと危惧していたが、新たな展開を見せる。
著者が抱えた暗い情熱を感じる。著者はそれを殺された東電OLに<欲情>されたからだ、と言う。その<欲情>が周囲に伝わりそれを<症候群>と呼び、題名になっている。

高裁で容疑者の拘留を審議した検事が女子中学生との淫行罪で逮捕、有罪となった事件を取り上げるに及び最高潮に達する。この事件の一関係者が起こしたとはいえ、直接の関係はない事件を取り上げ、有罪となった検事の生い立ちに東電OLの生い立ちを重ねて論じる。ダイエーの中内元会長を描いた「カリスマ」でも見られたが、論理展開、叙述方法は牽強付会に感じられた場面があったことも事実。

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31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
現代の黙示録 2001/12/25
By カスタマー
形式:単行本
前著「東電OL殺人事件」の後、著者佐野氏は、もうこの問題から離れてしまったのかと思い込んでいた。だが、そんなはずはなかった。その後もしっかりとフォローしていたのだ。問題は意外な方向に広がる。容疑者のネパール人に一審無罪の後再拘留という非道な決定を下した裁判官のひとりが、少女売春で有罪になったのだ。著者もいうとおり、日本の闇は限りなく深い。二審の高裁判決が無期懲役を下した判決文を読むと、これが法治国家かと怒りに震える。
表紙の写真も内容を表していて出色である。日本のマスコミのひどさも印象に残った。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
前作の東電OL殺人事件で被害者の奇行に驚いた。作者がこの事件に興味を持ち、もっと知りたいと思う事は当然の事だと思った。しかし、今回の続編ではどうも納得のいかない文が多かった。多くの女性が被害者を他人事とは思えない。それは私自身だという反響が大きかった。彼女が苦悩する日本社会の闇の部分をあぶりだした等、必ずしも共感は出来なかった。作家がただ単に面白おかしく被害者の事を取り上げているのではないという事は真摯に伝わってくる。それは被告人の無罪を晴らすために、行動している事などから分かる。その分、作者はこの事件に思い入れが強すぎて何事も被害者と結びつけ、読んでいて辟易する部分が多い。女性として、被害者の生き方に同情はするが、決して共感は得ないと一言だけ強く言っておきたい。
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終始裁判と女性読者からの手紙の内容に言及した内容
この本はまさしく続編です。しかし新たな発見がある訳ではなく、ゴビンダ裁判の控訴審・上告審の経緯と結果が綴られています。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: Manbow
残念
ノンフィクション作品ではなく著者の「思い入れ日誌」レベル
投稿日: 10か月前 投稿者: Ymlt
この作家はダメですよ
買春判事のことなんかどうでもいいんですよ。この本を買う人はそんなことには興味がないんですよ。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: ダイ
群像劇
自己満足だろうが偽善だろうがあるいは別のなにかだろうが構わない。
前作「東電OL殺人事件」の引き起こした世論と騒動の記録である。... 続きを読む
投稿日: 2008/4/28 投稿者: 三輪そーめん
妄想爆走
... 続きを読む
投稿日: 2007/4/21 投稿者: futaba_412
題名と内容の差異
作者の意図がわからない。結局この事件にかこつけて、この事件の知名度を利用した司法制度や特定の人物を糾弾したいだけなのだろうか?... 続きを読む
投稿日: 2006/10/30 投稿者: Tochitli
現在のところ佐野眞一最大のヒット作にして最大の失敗作(その2)
「東電OL殺人事件」の続編といえる作品であるが、佐野眞一は一体どうしてしまったのだろうという作品である。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/4 投稿者: TaroTaro
東電の事件で叫ぶ佐野眞一
「東電OL殺人事件」の続編だが、前作を読んでいない
たまたま読んでしまった
全編を通じ熱く叫ぶ内容に、一昔前のルポを連想する... 続きを読む
投稿日: 2004/8/24 投稿者: naonao-703
東電OL殺人事件を通して時代の断面を描く
本書を読んでも、被害者の心の闇は明らかにならないし、事件の新たな証拠は出てこない。では、なぜ私が☆5つの評価を下したのかと言えば、時代の断面が見事に描かれていたか... 続きを読む
投稿日: 2004/7/20 投稿者: 江口哲学
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