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東電OL殺人事件 (新潮文庫)
 
 
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東電OL殺人事件 (新潮文庫) [文庫]

佐野 眞一
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (123件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品説明

   1997年3月8日深夜、渋谷区円山町で、女性が何者かによって絞殺された。被害者渡辺泰子が、昼間は東電のエリートOL、夜は娼婦という2つの顔を持っていたことがわかると、マスコミは取材に奔走した。逮捕されたのは、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ。娼婦としての彼女が、最後に性交渉した「客」であった。

   本書は、事件の発端から一審判決に至るまでの一部始終を追ったものである。その3年もの間、著者は、事件にかかわりのある土地に足繁く通い、さまざまな証言を集めた。事件現場となった円山町は言うにおよばず、ゴビンダの冤罪を晴らすべく、はるかネパールにまで取材に行った。立ちはだかる悪路難路を越えて、彼の家族友人から無罪の証言を得ようとする著者の姿には、執念を感じてしまう。

   ネパール行脚が終わると、裁判の模様が延々と書かれている。ゴビンダを犯人と決めつけている警察の捜査ひとつひとつに、著者はしつこく反論していく。このくだり、読み手は食傷気味になるかもしれない。だがその執念も、ともすればステロタイプにくくられがちな「エリート女性の心の闇」に一歩でも迫りたいという一念からきたのだろう。著者は、確信犯的に堕落していった渡辺泰子に対して、坂口安吾の『堕落論』まで引用して、「聖性」を認めている。その墜ちきった姿に感動している。この本は、彼女への畏敬と鎮魂のメッセージなのである。(文月 達) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容紹介

彼女は私に会釈して、「セックスしませんか。一回五千円です」といってきました――。古ぼけたアパートの一室で絞殺された娼婦、その昼の顔はエリートOLだった。なぜ彼女は夜の街に立ったのか、逮捕されたネパール人は果たして真犯人なのか、そして事件が炙り出した人間存在の底無き闇とは……。衝撃の事件発生から劇的な無罪判決までを追った、事件ノンフィクションの金字塔。

登録情報

  • 文庫: 541ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/8/28)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4101316333
  • ISBN-13: 978-4101316338
  • 発売日: 2003/8/28
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (123件のカスタマーレビュー)
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69 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 不思議な因縁に彩られたルポです 2012/4/2
形式:文庫
このルポには当時著者が意図しなかったにもかかわらず
記録されてしまった事実が書かれています。
偶然写した風景写真にたまたま写りこんでしまったよう
なモノです。

東京電力の福島第一原発の事故があり、その関連で興味を持ち
BOOK OFFで手にしました。続編の「東電OL症候群」、
小説となった桐野夏生氏の「グロテスク」と合わせて読みました。

佐野氏のルポは大きく東京電力OLの心の闇、殺人事件の犯人
とされたネパール人裁判の2つをテーマにしながら、渋谷という
都市の混沌や東京電力という会社の風土にも触れた意欲作です。

ただ、読みながらあまりに情緒的なのが気になりましたが、実は
仕事で渋谷の街をブラブラしたときに東電OLが徘徊した地区を
通りかかり、自分も情緒的になったことで「実際の現場に行くと
琴線に触れるものがある」と思いました。

冒頭で触れたのは、ネパール人を殺人者として裁いた当時の裁判官
と、最近、冤罪が明るみに出た菅家さんに死刑判決を言い渡した
裁判官が同じ人物だという事実です。
DNA鑑定のやり直しでネパール人の裁判が冤罪ではないか、と
見られており、そうであれば立て続けに冤罪判決を言い渡した
裁判官の責任はどうなんでしょう。

ジャーナリズムが掘り起こすべき問題ではないでしょうか。

原発事故、菅家さんの冤罪証明、ネパール人被告の裁判やり直し、
東電OLの当時の上司が現・東電会長の勝俣であり、15年を経た
今、原発事故とともに当時の事件が甦ってきたのは不思議な因縁です。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 個人的見解 2012/6/22
By kstar
形式:文庫
あまりに情緒的すぎる
裁判の過程で明らかにされていく事項を、
自分に都合の良いように解釈しており
思い込みが激しすぎで、ノンフィクションと
は言えなくなっている

ゴビンダ氏出国のニュースで冤罪を疑ったが
裁判過程を確認すると、ゴビンダ氏の言動は
嘘も多く不自然な点が散見されるのは事実
別人のDNAも、ゴビンダ氏の無罪の証拠とは
いえないようだ。本当に冤罪なのか?と
逆の疑問を感じてしまった。

事件当時、現在のように街頭の監視カメラが多数
あったなら、犯人の姿が捉えられていただろう。
オウムの逃亡を許したり、15年前の警察は甘かった
という事実だけは確かなようだ。
このレビューは参考になりましたか?
218 人中、179人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ジャーナリズムの偽善性 2006/10/5
By BOX
形式:文庫
佐野眞一の著書としてはすこぶる評判の悪い一冊である。その予断をふまえあえて読んでみたが、
悪評の理由が何となく分かった。筆者自らが冒頭で述べている「被害者の心の闇の解明」への読者の期待は
結局大半が裏切られるのだが、その理由をつきつめれば、それが「被害者のプライバシーを侵害するのは
目的ではない」とする筆者のジャーナリストとしての「たてまえ」にあることがおのずと明白だからである。
いうまでもなく殺人事件の被害者を語る時点ですでにそのプライバシーは侵害されており、
また現に筆者も取材の過程において何度となくそれを侵害している。筆者は被害者に対するまったく通俗的な
興味と感傷を赤裸々に語りながらも、著述においてはジャーナリストとしての「たてまえ」を掲げ、取材の結果
判明したであろう一部事実を明白にせず、筆者自らが本書のテーマとする「闇」をまさしく「闇」に葬ってみせる。
「私はジャーナリストだから興味を持ちプライバシーも暴くが、私は立派なジャーナリストだから公表はしない。
この本の読者のように被害者のプライバシーに興味を持つのは人間として低俗な行為だからである」というのが
あたかも本書のメッセージであるかのようだ。
「侵害はするが冒涜はしない」というのがこの種のノンフィクションにおける「プライバシー」に関しての
筆者と読者との倫理的な暗黙の了解でなくてはいけない。筆者の偽善は、自ら通俗の一途な徒でありながら
「自分たちは正当であり、インターネットの書き込みは便所の落書きだ」と決めつけるいまのジャーナリズム
の偽善性の象徴であるかのようだ。本書を読んで誰もが不快に思う理由は、おそらくその一点につきる。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 検察の冤罪が…。
無実であっても無理やり在任にしてしまうことが可能な検察庁と裁判所。
投稿日: 25日前 投稿者: ミヤ
5つ星のうち 1.0 死肉に叢がる虫の様でした。
「私の本意は彼女のプライバシーを暴く事ではない。あえていうのならばこの事件の真相にできるだけちかづくことによって、亡き彼女の無念を晴らしその魂を沈める事ができれば... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 夢の雫
5つ星のうち 5.0 とても満足しております。
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投稿日: 1か月前 投稿者: 綿引久之
5つ星のうち 1.0 感傷的では?
福島での原発事故での東電の立ち回り方に違和感を覚えて、この本を読んでみたくなりました。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: りまこ
5つ星のうち 3.0 東電による罠だったのでは
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5つ星のうち 5.0 衝撃的です!
女性の方におすすめです。女性心理は奥が深いと感じました。
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投稿日: 4か月前 投稿者: しんた
5つ星のうち 4.0 興味を持ち、購入しました。
世間で裁判が行われており、最高裁で無罪、検察のでっち上げ捜査だったのか?

もう一度、事件について知りたく購入し読んで見ました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: rebin
5つ星のうち 5.0 大変面白かった。
とても興味のある内容で、
読みごたえは十分でした。
続編が出るといいなあ。
投稿日: 5か月前 投稿者: 早川裕史
5つ星のうち 4.0 本の状態
中古本ですが,汚れもなく状態は良好でした。以前にも2冊購入したことがありますが,いずれも状態が良好で,今後も読みたい本があれば,また,購入したいと思います。
投稿日: 6か月前 投稿者: 北海道61manリピーター
5つ星のうち 4.0 執念の取材。しかし被害者の心の闇は明かされない。
3年に渡る取材、、、如何に大変だったか、その労をねぎらいたい。取材拒否もあり、決して楽な取材ではなかったであろう。人間の心の暗い淵に突き当たり、被害者の感情をなぞ... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: ガリレオの誕生日
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ここも東電関係者の投稿が多いですね 0 2011/08/05
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