Amazon和書を「原子力」で検索する。15,000点弱の書籍がサーチされた。
ものすごい数だ。詳細はわからないが復刻された本も少なからずあるはず。
個人的には、樋口さんの被曝労働者の現実を告発した写真集が再び陽の目を見たことは結構なことだ。チェルノブイリから四半世紀、原発本バブル再来は複雑な思いがする。
本書はそんなバブルに便乗した本といえば言い過ぎか。
著者が二年前に出版した「闘電」は、日本の電気事業史をどちらかといえば肯定的な視点から描いたものだった。しかし九つの電力会社が中央・地方財界のTOPに立つのは当然で、寡占企業として富の再分配を差配するのだから、関係者にとっては市場経済様様であっただろう。
言わずもがなの事ではあるが、火力にしろ原子力にしろ要は「蒸気発電」である。
京大原子炉実験所の小出先生の指摘を待つまでも無く、なんとアナログで不潔なシステムに固執しているのか。単に「金」と「権力」を手放したくないという理由だけで・・・
ユーロが米国に先駆けて推進するガスコンバイン発電へのシフトに一縷の望みを残し、私は本書を閉じた。