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植民地化の瀬戸際、まさに未曾有の国難から日本を救った東郷平八郎元帥の生涯を描く。
日本海海戦の大勝利とあいまって、何かと神がかり的な英雄伝になりがちな東郷モノだが、本書は小説とも、伝記、記録、評論とも取れる構成で淡々と物語が進む。司馬遼太郎の「坂の上の雲」よりも読みやすい。
東郷平八郎の物語では、日本海海戦が物語のクライマックスになるが、本書ではそこに至るまでの人生、過程に重点が置かれている。
若き青年士官時代に遭遇した函館決戦、イギリス留学生活、ハワイ邦人救出作戦、日清戦争、旅順攻防戦等々、東郷がいかに生き、戦ったかのエピソードは、東郷の時代の人々の戦争観、世界観を知る上でも一読に値する。
物語の密度にたいしてページ数が足りず、物足りない読後感が残るので星4つ。
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