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東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2)
 
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東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2) [文庫]

十返舎 一九 , 麻生 磯次
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登録情報

  • 文庫: 390ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1973/11/16)
  • ISBN-10: 4003022726
  • ISBN-13: 978-4003022726
  • 発売日: 1973/11/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By @poor work トップ500レビュアー
形式:単行本
岩波文庫版 東海道中膝栗毛の下巻。

宮から七里の渡しを(すったもんだの末)終え、無事桑名に着いた二人。

それから伊勢参りを経て、京・大阪を巡遊するまでを描く。

膝栗毛が爆発的人気を得たのは文化・文政期。江戸を中心に庶民文化の爛熟を見た時代である。

その時代以前には、いわゆる「寛政の改革」があり、厳しい風俗取締り・出版規制が行われた。

山東京伝の処分を始め多くの筆禍事件が起こり、いわゆる黄表紙・洒落本は大打撃を受ける。

そこへ登場したのが弥次喜多コンビ。

それまで都市や遊里の遊びに閉ざされていた笑いのフィールドを「旅」へと広げ、

道中二人が起こす様々な滑稽譚は、新鮮でしかも害のないものであった。

「白河の清きに魚のすみかねて 元の濁りの田沼こひしき」

こう狂歌に歌われたように、息の詰まる寛政改革に庶民は辟易し、笑いに飢えていたのだ。

弥次・喜多の二人が大歓迎もって受け入れられたのも、十分理解できるところである。

とはいえこういった時代的事情のみならず、この作品が今に語られる歴史的一作となったのは、

単純にその内容が面白かったからだろう。

本書のラスト、しくじりから素寒貧になり、それでも

「へちまともおもはず、洒落とをして、すこしもめげぬ」

弥次・喜多の二人。

宿の亭主思わず感心して二人に路銀を与え、その道中はさらに続いてゆくのである。

このさっぱりとした二人の江戸っ子気性も、読者に愛された理由に違いない。

本書は原文のまま翻刻したものだが、下段に豊富な注釈がつけられ読みやすい。

原文の膝栗毛に触れたい向きには特にお勧めしたい一冊。
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