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東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1)
 
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東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1) [文庫]

十返舎 一九 , 麻生 磯次
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

括淡にして見栄っぱり,強がりだが実は臆病,江戸っ子弥次郎兵衛と北八の伊勢・大和めぐりの旅.十返舎一九の名を不朽にした傑作. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1973/09)
  • ISBN-10: 4003022718
  • ISBN-13: 978-4003022719
  • 発売日: 1973/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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26 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道Walker VINE™ メンバー
形式:文庫
東海道中膝栗毛は映画化や翻案されたドラマなどでも有名ですが、省略された部分が多いのが実態です。江戸を出立した弥次喜多コンビが東海道をお伊勢参りまで行く道中を、名所旧跡、宿場や街道の当時の様子を生き生きと描写しています。 黄表紙は貸本も含めて広い層に読まれましたが、膝栗毛は軽妙な語り口での観光ガイドとしてベストセラーになりました。

 伊勢では御師の家や供応の子細がよく描写されて、当時のお伊勢詣りの様子がよく分かります。また、弥次喜多はあちこちで狂歌を読むのですが、これが傑作です。膝栗毛のヒットにより続編が出版され、弥次喜多は伊勢から奈良街道を宇治を経由して伏見へ行き京見物をしたあと、淀川を舟で下ります。
「せうべんを 人にのませしそのむくひ おのれものんで よいきびしょよなり」と、弥次さんのいたずらぶりは大人とは思えません。そうして枚方のくらわんか舟をからかって大坂の八軒家で降りて大坂見物もします。
 作中のやりとりは当時の口語体で書かれているので、特に古語の知識がなくても分かりやすく、なじみのない言葉は下段に脚注があるので思いのほか読みやすいです。
挿絵もありますし、古典とはいえ軽い内容なので、マンガ本のような気楽さで楽しめました。
蛇足ですが、十返舎一九の辞世の句がまたふるっています。
「この世をば どりゃお暇(いとま)に 線香の 煙とともに 灰(はい)左様なら」
軽妙な江戸時代人に触れてみてはいかがでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
爆笑! 2006/8/3
形式:文庫
『弥次さん』『北さん』の愉快な旅行記としてあまりにも有名なお話だが、子供のころに読んだ子供向けの本として読んだことはあったが、原作は今回はじめて読みました。現代語訳で読むか、それとも原文で読むか悩みましたが、結局書かれた当時のニュアンスを感じるほうがいいだろう、と思い原文の岩波文庫を買いましたが大当たり。こんなに笑えるとは思いませんでした。

特に下巻になるとお下劣ネタ炸裂! これはちょっと子供には読ませられないですね。江戸時代の人たちが先を争って買い求めたのが良くわかります。

今度休みを利用して『弥次さん』『北さん』の旅した道をのんびり旅したいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By @poor work トップ500レビュアー
形式:単行本
弥次さん喜多さんと言えば、日本人なら一度は耳にしたことのある名。
若年層には疎遠になりつつあるが、宮藤官九郎が"真夜中の弥次さん喜多さん"を映画化するなど、
この名が完全に忘れ去られるのはまだまだ先になりそうだ。

弥次郎兵衛・喜多八の二人を軸に据え、道中起こる様々なドタバタを描いて行くというのが基本的な筋。
オチをもって単体で完結できる滑稽譚の連続で、それぞれの話に前後の連絡は殆どないが、
これに道中としての連続性を持たせる事で一つの物語として成立している。
会話を主とし、情景をトと受ける体裁は洒落本、笑いの質には狂言の影響が強く感じられる。
現代風に言い換えるなら「弥次喜多コント」と呼んでもいい。
膝栗毛の模倣本は星の数ほどあるが、それらと一線を画す本家の魅力は、
弥次喜多双方の"キャラが立って"おり、互い譲らぬ掛け合いの面白さがある所。
これに按摩・とめ女・駕篭かき・馬子・瞽女など、道中行き交う様々な人々が絡んで、
二人のしくじりを一層華やかな笑いに盛り上げる。
彼らはそれぞれの身分に合った口調や方言で喋り、活き活きとリアルな生活感に溢れている。

江戸期は言うまでもなく封建社会であったが、反面庶民が台頭した時代でもある。
お伊勢参りを代表に庶民の旅も一般化、中世文学的な情緒から離れた自由闊達な紀行も残されるようになる。
膝栗毛は洒落本と狂言をベースとしつつ、そのフィールドを「旅」へと広げている。
糞尿譚まで交えた笑いは卑俗とも言えるが、そんな要素もまた庶民的なものとして受け入れられ、
200年を経てなお語られる歴史的作品になった理由と言えそうだ。
上巻では宮から七里の渡しを終え、桑名に至るまでを収録。
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