やや不満の残る内容だった。
まず、メインとなる名古屋駅の配線が間違っている。10番線から関西線亀山方への渡り線と同じく関西線の亀山方から10番線に入るための渡り線が不足している。
また、中央線が7〜10番線、関西線が11〜13番線という記述だが、例外的に番線が異なる列車も多数ある。
ホームの使用状況を著者が早合点して1.5面3線ずつに完全に分離していると思い込んでしまったのだろうか。
それから、高山線特急ひだが11番線発という記述も肝心の配線図に色でルートが解説されておらず、どのように運転されているか分からない。
他にも、名古屋車両区からの出入庫の車両のルートなどの解説も欲しかった。特に武豊線用のキハ75系は3・4番線に入るために複雑なルートは知らない人も多いかと。
他にも間違いがある。小碓は「こうす」ではなく「おうす」
貨物駅用地は神領駅の南側ではなく、北側ではないだろうか。
全体的に校正が足りないような印象である。間違った情報が載せられるのは残念。
私鉄ほか各線の項目も、ただ単調に駅のホームの写真を並べただけで面白みがなく、資料価値としてイマイチ。特に名鉄は駅数が多く、主要駅だけに絞ってもっと深く説明した方がよかった。(優等通過駅は配線図も単調な駅が多く、省略してもよいのでは)
インターネットが発達した昨今では、鉄道ファンの私設サイトもかなり充実しているし、印刷物としてお金を取るのであれば、もう一歩二歩踏み込んだ内容が欲しかった。
特に鉄道アナリストという立場であるのに鉄道会社へのコンタクトが一切ないというのは、一般的な鉄道ファンの活動となんら変わりがない。取材をして鉄道ファンでは得られない情報を提供して欲しかった。
どことなく、東京編と比べてモチベーションの低さというか、「やっつけ仕事」という印象を受けたのは気のせいだろうか。