いろいろな見方があると思うが、自分としては、東京近辺の貨物線の引き回しが今ひとつ理解できなかったので、本書はおもしろく拝見した。
まず、着目したのは、汐留貨物線である。
これは、汐留駅の廃止で休止中になっているが、休止のまま置いてあるというのももったいない話である。これがどこに繋がっているかというと新幹線車両基地の横にある東京貨物ターミナル駅である。
東京貨物ターミナル駅からは、東海道貨物線(「
<図解>新説 全国未完成鉄道路線――謎の施設から読み解く鉄道計画の真実」では、この区間は、「大井貨物線」という名称である。天空橋駅(京急、モノレール)の下を走っているというのは驚く)で、浜川崎駅を経て八丁畷駅近辺で南武支線方面に分岐する。
東海道貨物線はその後、武蔵野南線と合流し、その後、新横浜貨物線と高島貨物線に分かれる。高島貨物線は、桜木町で根岸線に合流する。
南武支線は、尻手駅の先で尻手短絡支線を通じ、新鶴見信号場(さらに武蔵野南線を通じて東北本線方面と接続)と連絡している。
不思議なのは、(鉄道貨物が減るというご時世に)京浜湾岸線(高島貨物線と鶴見線を接続?)の建設が予定されている点である。
また、りんかい線の車庫と東京貨物ターミナルが隣接しており、りんかい線と東京貨物ターミナル駅が接続されれば、新たなルートでの列車の運転は可能である点は理解した。
さらに言えば、この配線図で、「
東京人 2009年 03月号 [雑誌]」で、浜川崎駅が、貨物列車ウォッチポイントになっているのかが初めて理解できた。
浜川崎駅は、南武支線と鶴見線以外に東海道貨物線が走っており、「リゾート踊り子91,92号」が南武支線から東海道旅客線に転線する際にスィッチバックとして使われるとある(p.75)とか、また、鶴見線と東海道貨物線の高架渡り線もあるということで、重要な結節点と言っていいのだろう(もちろん、最重要は鶴見駅近辺なのであろうが)。
また、神奈川臨海鉄道というのも初めて知った。1964年に、国鉄、神奈川県、川崎市が出資してできたらしい。
いろいろ勉強になる本で、続巻が楽しみである。