出版社/著者からの内容紹介
江戸期の東西歌舞伎の実相を克明に描きながら、謎の天才絵師・東洲斎写楽の正体をあぶり出す、異色長編時代小説。
寛政の改革の嵐が過ぎ去り、江戸の町にも漸く活気が戻った頃、上方の人気歌舞伎作者・並木五兵衛は、鳴物入りで江戸に呼ばれることに。彼の江戸下りに先立ち、一人の男が大坂の町を後にした。大道具の彩色方をつとめる彦三という男である。五兵衛のたっての頼みにより、江戸での手助けと、江戸芝居の様子を前もって報せる役目を担っていた。だが、待ちわびる五兵衛の許に彦三からの報せはなく、漸く届いたものは東洲斎の雅号を付した幾枚もの版摺絵であった。江戸の大立者を大胆な筆致で描いた似顔絵であり、五兵衛はそこに描かれた旧知の役者に思いを馳せつつ、江戸へ下っていくのである。
東西の風習・文化の違いと、芝居という虚の世界に、真実を追い求めた男たちの哀歓を、見事に描出した力作である。時代小説大賞受賞作家のデビュー作。
内容(「BOOK」データベースより)
寛政の改革の嵐が去り、江戸の町に活気が戻ったころ、上方の人気歌舞伎作者・並木五兵衛は江戸下りを決意する。五兵衛に先立ち、大道具の彩色方・彦三が大坂を後にした。江戸芝居の様子を報せるためでもあったが、待ちわびる五兵衛の許に届いたものは、東洲斎の雅号を付した幾枚もの版摺絵であった…。謎の絵師・写楽の正体と、芝居という虚と現実の狭間に生きる男たちの哀歓を描く力作。
内容(「MARC」データベースより)
東西の風習、文化の違い、芝居という嘘の世界の内実、メディアが生み出す虚実の狭間でおのれにしかできないものを追い求めた男たちの苦悩と歓喜。謎の天才絵師・東州斎写楽の姿をあぶりだす比類なき時代小説。〈ソフトカバー〉
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松井 今朝子
1953年、京都生まれ。早稲田大学大学院演劇学修士課程終了後、松竹株式会社演劇制作部に入り、歌舞伎の企画制作に携わる。退社後、歌舞伎上演台本の作成、評論、演出などを手がけ、97年、本書で作家デビュー。同年、『仲蔵狂乱』(講談社)で第8回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1953年、京都生まれ。早稲田大学大学院演劇学修士課程終了後、松竹株式会社演劇制作部に入り、歌舞伎の企画制作に携わる。退社後、歌舞伎上演台本の作成、評論、演出などを手がけ、97年、本書で作家デビュー。同年、『仲蔵狂乱』(講談社)で第8回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)