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東洋の理想 (講談社学術文庫)
 
 

東洋の理想 (講談社学術文庫) [文庫]

岡倉 天心
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

西洋の先進文明が怒濤のように我が国に押しよせてきた明治近代黎明期に、当時の知性の代表者のひとり岡倉天心は敢然と東洋の素晴らしさを主張した。有名な「アジアは一つ」の文章から起こし、インドに発する仏教、中国における儒教等に言及しながら、それらの宗教がいかに日本の美術と融合し発展し新たな伝統文化を生成したかを論じる。「我々の歴史の中に我々の新生の泉がある」とする本書は日本文化の本質を再認識させる名著である。

内容(「BOOK」データベースより)

西洋の先進文明が怒涛のように我が国に押しよせてきた明治近代黎明期に、当時の知性の代表者のひとり岡倉天心は敢然と東洋の素晴らしさを主張した。有名な「アジアは一つ」の文章から起こし、インドに発する仏教、中国における儒教等に言及しながら、それらの宗教がいかに日本の美術と融合し発展し新たな伝統文化を生成したかを論じる。「我々の歴史の中に我々の新生の泉がある」とする本書は日本文化の本質を再確認させる名著である。

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 講談社 (1986/2/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406158720X
  • ISBN-13: 978-4061587205
  • 発売日: 1986/2/5
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By dvrm トップ100レビュアー
形式:文庫
 桶谷秀昭「天心・鑑三・荷風」及び竹内好「日本のアジア主義」からの流れでこの著書を取った。アジアの中の二大文明であるインドと中国の思想や美術を「理想」として紹介し、その精華を保存している日本の美術を通して日本の理想、そして東洋の理想を詩的に語るという趣向の文章になっている。もともとは英文で書かれた文章で、最後に一行で(富原芳彰訳)と書いてあるのが少し不思議な感じだ。

 読んでいくと、ここでつけられているのがいつごろの訳なのかわからないが、前に読んだ保田與重郎の文体に良く似ているのに気づいた。特に十一の足利時代は、日本浪漫派の著作に入っていても違和感が無いぐらいだ。内容も、著者本人が心を籠めてアジアの連帯を信じて論じているのはよくわかるが、他の論者に利用される隙が十分にある主張のように見える。主張する当事者自身の意見と行動をつなぐ実践的な倫理が生きていなければ簡単に膨張主義者の方便に堕してしまう危なっかしさがある。岡倉天心自身は日本国内では思想的な徒党を組まず、全く孤立した中でここにあるような思索を練っていたようで、やはり不思議な人物だ。

 東洋美術紹介としても、一風変わったエッセイとしても、アジア主義や日本浪漫派関連の文献としても読んでみて面白いのでは。
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33 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
芸術の歴史を学びたく、本書を手にしました。
この本が書かれた時代と現代とでは、情報量が違う為、
読む中で、これはちょっと…と違和感を感じる面も多々ありましたが、
著者の情熱の熱さに納得させられつつ、
なぜ現代には良い芸術が育たないのか、
そしてなぜ岡倉天心を越えた芸術史観が現代に育たないのか、
を感じました。
単なる情報の歴史ではなく、
人間としての情熱あふれる芸術史観が、他には見当たらない以上、
これを傑作と言わざるを得ません。
その悔しさに、創造意欲が掻き立てられました。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
東洋は一つ 2010/6/26
形式:文庫|Amazonが確認した購入
インド・中国日本の思想を並べて、それらが相互に対応して変化していることを示している。岡倉天心の時代にあって、インド哲学と日本の関わりについてここまではっきりと述べた書は他に見あたらない。東洋の美の特質は「普遍没個我」であり、それを天心は「東洋的浪漫主義」とも呼ぶ。「足利期の名匠たちの時代この方、日本の芸術は東洋的浪漫主義の理想を守り通してきた」と英語で書きうるには、相当の眼識と自覚がなければならなかった。
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