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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
泣いて笑ってケンカして,
By 茶々 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東欧・旅の雑学ノート―腹立ちてやがて哀しき社会主義 (中公文庫) (文庫)
東欧で玉村サンが日々綴ったノートがそのまま活字になった、他の著書とは少し毛色の違う旅行記。この本での玉村サンは全くスマートではない。毎日降りかかるトラブルに怒り、毒づき、フテくされ、そしてケンカをふっかけ…。 しかしそれがおもしろい。愚痴ってもボヤいても、なぜかおかしみがあって笑ってしまう。いつもの洗練されたエッセイも素敵だけど、こんな素の旅日記もいいなと思う。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
東欧周遊,
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レビュー対象商品: 東欧・旅の雑学ノート―腹立ちてやがて哀しき社会主義 (中公文庫) (文庫)
1985年に海田書房から出た単行本『ぼくの旅のかたち』の改題・文庫化。玉村氏は、1979年、33才の時に三ヶ月ほどかけて東欧を旅してまわった。そのとき付けていたノートをもとに執筆されたのが本書。 「旅の雑学ノート」とは題されているが、パリやロンドン篇とはちょっと異なる形式・内容だ。 訪れたのは、ユーゴスラヴィア、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、チェコスロヴァキア、東ドイツである。基本的には列車で移動して、気に入った町があればしばらく逗留してみる。そこで目にした町の人々、食べたもの、泊まったホテル。それらが著者に独特の切れ味とユーモアを持って描き出されるのだ。 いずれも共産圏の国々であり、監視されているようだったり、お役所仕事が甚だしかったり、物資がなかったり。いかにもという姿が見えてくる。しかし、その「共産圏」っぷりも、微妙に国ごとで違っている。そこを突いている玉村氏はさすが。 ファンでもファン以外でも楽しめる一冊だろう。
5つ星のうち 3.0
当時のリアルだと思います,
By jaguarmen_99 (沖縄県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 東欧・旅の雑学ノート―腹立ちてやがて哀しき社会主義 (中公文庫) (文庫)
Travel と Tour は心の置きようが違うのだ、というのが印象的です。心が帰れる場所、体が帰る場所いかんで旅は急速に孤独を助長したり自己を浮き立たせたりするのでしょう。どこか想像できる点をテキスト化してみせる、氏の慧眼だと思います。しかし玉村氏の作品を色々読んだ方には珍しく不粋かつ淡々とした印象になるのではないでしょうか。いっぱしの国際人であったつもりが!とダマされた経緯など、書かれた時代背景もあるでしょうが自身が持つ価値観との相違にひどく戸惑い、照れ笑いなどできない玉村氏の姿がそこにあります。氏の作品をいくつか読んでいるので、始めのうちはいつものウィットが無いと感じましたが後半は彼も旅慣れたか少しずつ本調子。逆に共産圏でカメラを不用意に構えるなどなかなか子供っぽいところも見せてくれます。これらを「ソ連があってドイツが統一される前」に単独かつ気分で成し遂げているのですから立派です。「何でー?!」と言いたいが共有できなかった当時の気持ち、資本主義的自身の価値観が対比として浮き彫りになっていくプロセスが、作者の畜生!という形で書きなぐられていてとりたててまとめはありません。が、人様の日記は面白いもの。不気味に持ち上げた旅行記よりもリアルで面白く感じました。どちらかといえば氏の作品を複数読んだ方向きで、初見かつ現代の東欧をイメージしたい方には不向きだと思います。文化の造詣をひとつでも深めたい、という場合に良いと思います。
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