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東條英機と天皇の時代 (ちくま文庫)
 
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東條英機と天皇の時代 (ちくま文庫) [文庫]

保阪 正康
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東條英機とは何者だったのか。感情的な断罪や讃美を排し、綿密な資料調査と徹底的な取材を通して、なぜ軍人が総理大臣となり、戦争へと突き進んでいったのかを明らかにする。幼少期から軍人の道を歩み始め、やがて戦争指導者となり、敗戦、東京裁判へといたる過程と、その人物像をさぐることで、近代日本の実像へとせまる。あの戦争を歴史として、冷静かつ正確に認識するためにも必読の名著。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

保阪 正康
1939年、北海道札幌市に生まれる。同志社大学文学部社会学科卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、各種の事件関係者の取材をとおして、歴史のなかに埋もれた事件・人物のルポルタージュを書く。個人誌『昭和史講座』(年2回刊)を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 699ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/11)
  • ISBN-10: 4480421637
  • ISBN-13: 978-4480421630
  • 発売日: 2005/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
名著 2006/5/24
形式:文庫
客観的、主観的その両面から書かれている由緒正しき本。

左翼的でなく、アメリカの批判するところは批判し、右翼的でもなく、日本の過ち、間違えていたところはきっちりと批判する。

非常に近代史を勉強する上で為になる本だと思います。

何より、筆者が集めた証言、資料の多さに脱帽しました。
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 白頭
形式:文庫
著者の著作の魅力は、当時の権力者から末端の関係者までを含む膨大な

当事者達の「声」をベースにして、いかに歴史の実相を描き出すかにあ

ると思います。

単純な指導者批判や讃美、あるいは現在の基準で大上段に過去を総括し

て裁くようなことは注意深くさけられています(ところどころ個人的な

思いがあふれる箇所もありますが・・・)。

冷静に今に歴史を教訓として生かすために、東條英機の苦悩に迫ること

で彼を指導者としてかかえることになった日本の政治的、組織的、精神

的背景や状況が、証言やメモを確認しながら掘り起こされ考察されてゆ

きます。東條自身の苦悩がひしひしと伝わる名著です。

公や組織の中で状況と相対する形でしか個人にとっての歴史が現前する

場はないというごく当たり前の原則をふまえ、できる限りその状況に迫

ろうとする著者の態度にすなおに共感できます。

会社等でこれから人の上に立とうする若いリーダーさんにもおすすめし

たい。
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
東條英機は、日米開戦が決定された際の最高執政責任者である。

日米開戦に至る当時の意思決定プロセスに言及した本は多いが、東條英機の人物そのものに迫った本は少ない。

当時の日本の政体から考えても、独裁者など出現しようも無いのであるが、よく知られていないばっかりに独・伊の指導者と同じ括りに放り込まれられがちである。

私も、本書を手にとるまでは「日本と日本国民を、避けられたかもしれない危険に敢えて近づかせた人」という印象が強かった。

一体どういう人物だったのか、著者に尋ねるつもりで本書を手にとった。

読後の印象を散文的に記すと、次の通りである。

彼はあくまでも軍政の専門家でしかなく、国民経済と軍備のバランスを考えながら外交交渉や総力戦の準備を指導する、現代的な意味での政治家・国家指導者の器ではなかった(そういう彼を最高執政責任者に選び出してしまう、セレクション・システム自体が、大掛かりな欠陥システムであったように思われた)。

もし彼が、かかる有事の時代に居合わせなければ、世間から「頑固な軍政家」として知られただけで終っていただろう。宇垣一成や田中義一のような政治的野心も、持ち合わせていなかったであろうから。

在世していたこと自体が、国家間紛争を招き開戦をもたらすような、発火性というか害悪を帯びた人物では無かったように思われた。
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