98ページの写真とインタビューが中心の東日本大震災の特集。他の特集号と較べて特徴的なのが30ページに及ぶ一般市民を中心とした100人のインタビュー。1ページに3人ほどのコメントが実名、地名、年齢(10代の若者からお年寄りまで)と顔写真入りで書かれています。インタビュー地域は被災地から東京までカバーしており、コメントの内容も被災の度合いにより大きく異なります。その中でも、南三陸町の町役場で津波の防災無線のアナウンスを続けて亡くなられた遠藤未希さんの母親の遠藤美恵子さんの証言は(“津波に途絶えた娘の声“)、半ページほどしかありませんが、とくに感動的。前半には27人の著名人(中田英寿、堀江貴文ら)が一人半ページほどで合計12ページにわたり今後の提言などをしています。他に、原発推進派対廃止派の学者の対談、首都直下地震の可能性などの特集記事が含まれますが、中でも感動的なのは、”「世界一の防波堤」釜石の教訓”という特集。岩手県釜石市では病休で自宅にいた数人を除けば、登校した14校の児童・生徒が助かったのは学校の防災教育が役立ったためで、”子供達は教えられえた通り、いやそれ以上の対応をとることで巨大津波から無事に生き残りました“と記載されています。被災者の方々の生の声が記録されているという点で貴重な一冊。