クオリティについてのレビューをあまり見かけないのでレビューします。
■音声仕様:'1.PCM STEREO '2.Dolby Digital 5.1ch
■映像仕様:16:9 (1.78:1) /LB
◆音声レビュー:'1.の5.1chについて
メイン2chを中心にした標準的なサラウンド構成。
ボン・シャリ系の音で、高域が伸びているが中域が不足して軽めの音像。(ドン・ギャギャのように聞こえるほうが好み)
サラウンドはぼんやりしていて、東京ドームの会場と同じ音響でかなり遅れて聞こえる。
ボーカルはメイン2chによる定位で構成され、センターchにも軽く配置され、ありがちなセンターchからしかボーカルが聞こえない違和感のある配置ではないため、自然な音場感。
ギターの音が氷室のDVDには珍しく前面に出ていて心地よい。
LFEは、かなり伸びているが、こもっている。
メイン2chの低音はバスドラが利いているので、ここで鳴らしきれる想定で配置するのが好ましい。
LFEに高い周波数から割り当てる(LFEを活躍させる)と、ボワボワした重低音が響き渡るので、LFEは低い周波数の割り当てに設定変更が必要かもしれない。(メインchでキレのよい重低域の再生を目指す設定)
LFEのセッティングはシビアさを求められるので、設定タイミングが甘いとボワンボワンと聞こえるため、LFEの距離設定を視聴位置から遠目に設定し直しておく必要があるかもしれない。
リアは基本的には歓声や残響がメインで、一部キーボードなどが回り込んだりする。
歓声は広い会場らしくステージと時差のある反響がそのまま収録されている。(リア音声の収録した場所は、PAの場所またはその後ろあたりの位置と思われる)
残響は、歓声と同じく長め(広いお風呂場風)のため、リアのボリュームは下げるセッティングをしたほうが好ましい。
実際の会場で経験したようなボーカルが聞こえないほどの歓声にはならず一定の音量。(この辺はリアルに歓声の大きなシーンはそのままにしても良かった気がする)
◆映像レビュー:氷室のDVDに多かった銀塩残し処理(ブリーチバイパス)に似た粒状性の大きな粗く、彩度の低い画質に見せるフィルム風の加工は行わず、素の状態で鮮明な画像。
スクリーンで観るとライブDVDにありがちな、輪郭補正が少々目立つ。
これはライブDVD特有のもので、動きやライトの明滅が激しいDVDではある程度は仕方がない。
カット割りは細かく、ぼかしやカメラを動かす撮影方法は、いつも通り。
会場や観客の様子を映すカットは少ない。
解像感は普通で、特に精細でもないが、粗いわけでもない。
◆音声・映像だけで考えると、☆4つだが、手を抜かず5.1ch収録してくれていることがうれしかったので、☆5つ。