どストレートなタイトルに目を惹かれ、パラパラとめくって購入しました。『東大英単』というタイトルですが、受験用・試験対策用の英単語集ではありません。英単語があって、その訳語がすぐ隣に書かれているわけでもありませんし。その意味で、試験対策用に多くの単語を暗記したいと思っている人には、あまり向いてないかもしれません(これは「プロローグ」に書いてあることでもありますが…)。
むしろ、英単語の意味を文脈のなかで柔軟に理解しようとすることに、意が注がれているように思われます。たしかに例文も文脈に即して臨機応変に訳されており、「なるほど」と感心させられてしまいます。ここらへんが、さすが「東大」を銘打っているだけあるな、というところでしょうか。ただその一方で、「Derrida claimed that “There is nothing outside the text”」などという例文(問題文)があるのはご愛嬌。そこらへんも、また別の意味で「東大」らしいといえるかもしれません。
はじめて買う英単語集ではないように思います。ただ、ほかの英単語集とは明らかに性格がちがいますので、こんなのをひとつ手元に置いていてもいいのではないでしょうか。パラパラとめくりながら、「へー」とか「どひゃー!」とか言いながら読みたい1冊です。