ベストセラ−新書「勉強しろと言わずに子供を勉強させる法」同様、この本を単なる「こうやったら東大に合格する!」「医者に、弁護士になれる!」という、安直なハウツ−本と勘違いして購入すると、失望するであろう。
前作に比べ、かなり表題の職業についての実態や、具体的な対策を説明してあるが、それよりも寧ろ
「東大はどういう人間を求めているのか?」「どういう人物が医者に、弁護士になるべき人材なのか?」という事を、その職業に憧れる者へ真摯に問い掛け、教え導くように感じた。
また、一人の親として「このような子供を育てる親になりなさい」と、言われているような気持ちになった。
決して、東大が全てでは無いし、医者や弁護士になる事が偉い訳ではない。そんなことは書かれていない。
そうではなく、もっと本質的な事、「人として、まずはどうあるべきか」という、究極のリ−ダ−論のようなものを、この本から教えられた気がする。
大学院進学を目指している一人としては、先生ご自身の大学院生時代の話は、読めば読むほど、参考に出来ないほど素晴らしいものだが、私もそれにひるむことなく、「粘り強い思考の果てに発見がある」と信じ、「思考の匍匐(ほふく)前進」を続けていこうと決意を新たにした。
この一冊に出会う事で、一人でも多くの人が素晴らしい東大生に、医者に、弁護士になりたいと、
その道を究めてくれることを願う。
そして、より多くの親達が、「ここの書かれているような、志の高い子供に育てよう」と、子育てに強い使命感を持ってもらえたら、きっと小林先生は喜ぶのではないだろうか。