用例や解説が豊富で情報量も多く、国語という教科について多少なりとも関心のある人ならば買っても損はないと思います。特に用例は身近で旬の話題(歌詞やマンガなど)も多く、楽しく読めます
さらに、イラスト、色使い、レイアウトなど、視覚的にも引きつける工夫が為されており、例題を使って読者をぐっと引きつける構成など、よく練られた本です。「知的好奇心を刺激」する事を狙っているそうですが、確かにいいところをついているなと感じました。
作品は「論説」「小説」「詩歌」「古文」「作文」「発展」の6章で構成されています。
「作文」編は、高校入試を念頭に置いて書かれており、添削例なども紹介されています。ただし、この本を読んで終わりではなくて、「…自分が書いた文は、なかなか自分で評価できません。だから、他の人に読んでもらうのです。読んでわかりにくいところや、論理的に矛盾しているところを、ドシドシ指摘してもらいましょう。」ともあり、非常に現実的な内容だなとも感じました。他にも若い読者の背中を押したり、励ましたりするような記述があちこちにちりばめられていますから、読んでいて非常にすがすがしい気持ちになれます。
なお、本書は「出版甲子園」という大会の中でグランプリに選ばれた企画だそうです。